ヨガを極める⑲

ヨガとプラーナ

ヨガにおける精神的な向上

プラーナはピンガラーナディによって、そして心はイダーナディーによって象徴されます。プラーナを制御する道は、精神的な向上への科学的なアプローチです。

多くのヨガインストラクターは、ハタヨガは肉体的なエクササイズで、それは精神的なものではないと感じています。しかし、それは間違いです。ハタヨガは肉体的なアプローチも行いますが、心、精神的な部分の重要性を理解しています。

<Point1>
ハタヨガを含めて、すべてのヨガの目的は同じです。それは身体ではなく、精神的な部分にあります。しかし、多くのヨガインストラクターが、単なるエクササイズやストレッチのようにヨガのレッスンを行っています。なぜなら、残念ながら彼ら彼女たちの多くがヨガとは何かの本質を理解していないからです。

ハタヨガは、身体からスタートしますが、それで終わっているわけではありません。そこから、より微細なレベルへ進んでいきます。ハタヨガにおいても、心、精神的な部分は不可欠です。

 

ハタヨガでは、心へのアプローチは身体(肉体)からという基本的な考えがあります。そして、より微細で、より心に近いプラーナを扱っていきます。ハタヨガのプロセスは身体から、そしてプラーナへと進んでいきます。

<Point2>
現在、ヨガを実践する多くの人、またヨガを教える多くのヨガインストラクターが、身体へのアプローチだけで終わってしまっています。したがって、彼ら彼女たちは、自分ではヨガを行っていると思っていますが、残念ながらそれはヨガとは呼べないものなのかもしれません。

 

ハタヨガは、科学的なプロセスです。もし、プラーナを制御したいなら、ハタヨガにおける身体の訓練は、プラーナーヤーマへの準備として必要です。プラーナーヤーマ、ムドラー、そしてバンダは、プラーナを探求し、そして心を完全な消失の状態にする直接的な方法です。プラーナが目覚めると、個人の意識は完全に無くなります。

<Point3>
現在、多くのヨガクラスで主に実践されているアーサナ(ポーズ)は、あくまでもヨガの高度な技術の準備です。したがって、アーサナの後、プラーナーヤーマへと進んでいかなければなりません。しかし、多くのヨガ実践者は、ヨガの準備段階(身体の部分だけ)で終わっています。ヨガにおいて重要なのは、身体ではなく心、また精神的な部分です。

プラニックボディへの影響

Hatha Yoga Pradipikaは、72,000のナディーについて述べています。これは、身体には72,000の通路が存在することを意味します。そのシステムは電気回路のようなものです。ある人が、膝に痛みを感じるなら、電気回路のある部分がショートしているのと同じように、どこかのナディーが機能していないかもしれません。

これは、ヨガがなぜ解剖学や生理学の言葉だけで説明されないかの理由です。解剖学や生理学を軽視すべきではありません。しかし、ヨガの説明は、より完全でより科学的でなければなりません。ヨガでは身体だけでなく、プラーナ、そして心といった面で私たちの存在をとらえます。身体のことだけを考えていては多くの問題が解決できません。

現在幅広く行われているヨガは、ポーズを中心としたものです。結果として、私たちの問題を解決することは難しいです。私たちが直面する問題の根本原因は身体と言った表面的な部分ではなく、より微細なレベル、潜在レベルにあります。

<Point1>
ヨガのアーサナ(ポーズ)を行うことで健康になることも可能です。しかし、それは一時的、表面的なものです。身体へのアプローチだけでは、本当の意味での健康になることはできません。ヨガでは、私たち存在を、
身体(肉体)だけでなく、より微細なレベルでも考えます。ハタヨガでは、特に、プラーナもしくはプラニックボディを重視します。

 

身体は単に肉、骨、そして髄質だけでしょうか。身体は骨や髄質です。それは肉、血液、粘液、そして神経です。しかし、肉体的な構造の中に力があります。ハタヨガは、その力に関係しています。その力は、ヨガのアーサナによって扱われます。エネルギーの障害は、アーサナによって取り除くことができます。

<Point3>
ヨガのアーサナを実践することで、私たちのより微細なレベルであるプラーナ、またプラニックボディに影響を及ぼすことができます。

全体的なヨガ

チャクラへの意識のないヨガの訓練は、単なる身体のエクササイズです。ヨガのクラスでは、身体を動かすだけでなく、意識を動かす、意識を使うことが大切です。もし、それがなければ、一般的なエクササイズと変わらず、それはヨガではありません。結果として、私たちを根本的な部分から変えてくれるヨガの素晴らしい効果を得ることができません。

<Point1>
ヨガのクラスにおいて、単に様々なポーズを行うだけでは十分ではありません。身体を動かすアーサナを行うにしても、呼吸や意識の使い方がとても重要です。

 

ヨガという言葉が使われるとき、個人の性質の全体的な知覚が開発されなければなりません。この全体的な知覚において、身体だけでなく、身体のエネルギーと器官、そして私たちの中に存在する微細なエネルギーとの相互作用を考えなければなりません。これはヨガにおいて最大の効果をもたらすために育む必要がある考えです。

全体的なプロセスは、心と身体の統合、プラーナと心、そして身体の統合です。病気や不調の管理、そして健康や幸福の達成は1つの面です。その本質は、私たちのシステムにおけるエネルギーの異なった働きを明らかにすることです。そして、プラーナの力を精神的な目的の達成のために適用することです。

<Point2>
全体的なヨガのプロセスとは、表面的な身体だけでなく、より微細なプラーナ、そして心を体系的に管理していくものです。

プラーナの保存と再生

プラーナのレベルにおいて、調和の状態を維持するのは困難です。もし、プラーナのレベルを維持できたなら、どんなに身体が疲れていても、その人は消耗のために倒れることはありません。疲れは感じますが、回復がとても速いでしょう。

プラーナは、身体における様々な酸、ホルモン、そして毒素と戦います。アドレナリンの持続的な流れと同様に、疲れるときの筋肉の中の乳酸の蓄積がプラーナを通して正され、制御されます。

朝起きた時から夜寝る時まで、身体と心、そしてプラーナのレベルは上がったり下がったりします。もしそのレベルを高めることができれば、疲れ、だるさ、怠惰などを克服することができるでしょう。

<Point1>
身体は、そのより微細なレベルであるプラーナに大きく影響されます。プラーナの力が十分あれば、身体は疲れることがないでしょう。逆に、プラーナの力が弱ければ、身体はすぐに疲れを感じるかもしれません。身体の力が強い人でも、プラーナが弱っていれば、それを発揮することはできません。

 

プラーナーヤーマの訓練をしたり、一連のヨガのポーズを行ったりしたとき、エネルギーの解放や身体の様々な部分での緊張の緩和の他に、チャクラとして知られる中心が影響されます。

チャクラはエネルギー、活力、もしくはプラーナの中心です。ヨガの訓練はチャクラを調和し、プラーナを解放します。プラーナの解放は、個性全体、身体、脳、そして心における完全なバランスの形で経験されます。そして、アーサナやプラーナーヤーマの訓練は、身体の構造の再構成と再調整を助けます。

<Point2>
ヨガのアーサナも、プラーナを調整するのに効果的です。しかし、最も良いのはプラーナーヤーマです。アーサナの訓練により、身体が調和してきたら、準備的なプラーナーヤーマを行います。その後、本格的なプラーナーヤーマの訓練に入ります。

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