ヨガを極める②

ハタヨガの重要性

ハタヨガは孤立したものではなく、ラージャヨガ、カルマヨガ、バクティヨガ、ジュナーナヨガなどとともにあります。

ハタヨガとラージャヨガとの関係は特に強く、ハタヨガはラージャヨガのために必要不可欠な準備を提供します。

現在はアーサナ(ポーズ)を中心としたヨガが広く行われているため、多くの方が誤解していますが、本来のヨガはハタヨガではなく、ラージャヨガです。様々なヨガの名称はありますが、ヨガと単に言った場合それはラージャヨガのことを指します。

そしてこれはハタヨガが重要でないと言っているわけではありません。実は本来のヨガであるラージャヨガよりもハタヨガは重要だと言うこともできます。

なぜならラージャヨガは難しくヨガの初心者がすぐにできるものではありません。したがって、まずはハタヨガの訓練を行い、ある程度身体が強く柔軟になった後にラージャヨガの道へと進んでいきます。このプロセスがとても大切です。

ハタヨガはラージャヨガの準備として非常に重要なヨガです。

ハタヨガがヨガだと思っている人は、いつまでたっても本来のヨガの道に進むことはできません。またラージャヨガがヨガだと理解していても、ハタヨガの重要性を理解していなければ、同様に本来のヨガの道を進むことができません。

ハタヨガを人生の一部分として適用すれば、肉体だけでなく、エネルギー、そして心に素晴らしい効果が期待できます。

ハタヨガは一般的にアーサナの訓練だと考えられていますが、そこにはより深遠な目的があります。ハタヨガは、身体を制御し、心を導くエネルギーを調和させます。

ハタヨガの訓練で多くの人が間違っているのは、ハタヨガで重視するのはアーサナ(ポーズ)だと考えていることです。様々なアーサナを行っていくことがハタヨガだと勘違いしています。また高度なアーサナを習得することがハタヨガの目的だと勘違いしています。

ハタヨガで重視するのは身体よりもプラーナです。したがって、ハタヨガで最も重要な訓練はアーサナではなくプラーナーヤーマです。

ハタヨガは、心と身体のすべての働きに関係するプラーナのシステムを調整することができます。これにより、心は自動的に調整され、同時に高次の状態に達します。

プラーナのシステムを調整するのに重要な技術がプラーナーヤーマです。プラーナーヤーマの訓練を行い、プラーナが調整されれば心は自然に良い状態になっていきます。

ハタヨガでは直接的に心へアプローチしようとしません。プラーナを重視し、プラーナから心へとアプローチしていきます。これがハタヨガの重要なシステムであり、素晴らしい点です。

ハタヨガでは、身体やプラーナのほうが、心を直接制御しようとするより簡単だと考えます。

この意識を開発するための実用的な方法は、今日の刺激の多い、ストレス社会に住む私たちに適しています。現代社会に住む私たちはSNSなど日々多くの情報にさらされています。結果として、心が常に動かされ休まる時がありません。

このような環境でいかに心を制御することができるでしょうか?非常に難しいと言わざるを得ません。ハタヨガのシステムはこのような困難な環境においても心を制御していく別の道を提供してくれます。

現代は豊かな社会になりましたが、常に心が刺激にさらされ、結果として病気になる人が減っていないようです。ハタヨガはこうした状況を変えてくれる現代人にとって素晴らしい技術を与えてくれます。

ハタヨガは、様々な分野での成功に役立ちます。

ハタヨガの訓練により完全な肉体を手に入れることができます。ハタヨガによって健康と自己実現を達成できます。ハタヨガの訓練で、身体、心、そして精神的な強さを獲得し、ヒーローになることができます。

ただし、アーサナ(ポーズ)の訓練だけを行っていてはだめです。アーサナはあくまでも準備的な技術です。いくら難しいアーサナができたとしても、それはヨガではありません。

ヨガ全体(ラージャヨガを含む)を理解し、正しくハタヨガを行うことが肝要です。