ヨガを極める①

ハタヨガは、今日の世界で、最も広く知られているが、また最も広く誤解されているヨガです。

その影響力は大きいが、多くの人のヨガに関する認識を完全に制限してしまっています。

ほとんどの人はヨガ=アーサナ(ポーズ)だと思っています。この見方は、多様で深遠なシステムであるハタヨガの価値だけでなく、ヨガ自体の価値を低下させています。

すでにヨガインストラクターとして活動している方でも、ヨガ=アーサナ(ポーズ)だと思い込んでいる人が多くいます。実際にヨガレッスンを受ければ、そのヨガインストラクターがヨガ=アーサナだと思っているのか、もしくはヨガ全体をしっかり理解しているのかが分かります。

クラスで次から次へと様々なポーズを行うクラスは、ヨガとは言えず、エクササイズに近いものです。本当のヨガのクラスでは、アーサナとアーサナの間を大切にします。さらに呼吸と動きを合わせることや、意識がしっかり使える身体の動かし方を行います。

ハタヨガの訓練をしていると主張するほとんどの人は、健康や身体を柔軟にするためアーサナが教えられているクラスに参加しています。そにはハタヨガの科学の基礎であるプラーナやナディスに関する知識や理解がありません。そしてそのような訓練者はハタヨガの本当の目的を分かっていません。

ハタヨガは身体のヨガだと考えている人が多いかもしれません。しかしハタヨガで最も重視するのは身体よりもプラーナです。したがて、ハタヨガの科学ではプラーナやナディス、さらにチャクラに関する理解が必須です。

スワミ・サッチャナンダは下記のように述べています。

「ハタヨガの本来の目的は、身体を鍛えたり健康になるためではなく、意識の開発のために高次の中心を活性化そして目覚めさせることです。」

一般的にハタヨガは身体を鍛えたり健康のために行われることが多いですが、ハタヨガの本来の目的は身体ではなく心(意識)の開発にあるということです。

そして様々なアーサナ(ポーズ)は、プラーナに働きかける、そして最終的には心へアプローチするための準備としての技術です。したがって、アーサナだけやっていてはいつまでたってもヨガの道において進歩はありません。どんなに難しいアーサナ(ポーズ)ができたとしても、ヨガでそれはほとんど意味がありません。

アーサナにより身体がある程度柔軟に、そして強くなった後、プラーナーヤーマ(調気)の訓練を行います。またプラーナーヤーマでも、最初からナディショダナのような本格的なプラーナーヤーマを行うのではなく、ヨガ呼吸のような準備的なプラーナーヤーマを行い、呼吸器系が十分に働くようにしていきます。

そして訓練の最終段階では、瞑想を行っていきます。

以上のように、ハタヨガは単にアーサナ(ポーズ)を行うものではありません。正しくハタヨガを実践すれば、身体は強く柔軟になり、病気になることない完全な健康体になっていきます。