ヨガを極める75

ハタヨガの活動性と瞑想

ハタヨガの活動性は、どのように瞑想の静けさの準備になるでしょうか。

ラージャヨガの前に、ハタヨガの訓練を完成させます。パタンジャリは、アーサナを身体が快適で安定している姿勢として定義しています。

内観や内省のために使われる安定した姿勢は、sukhasana、padmasana、siddhasana、vajrasanaなどです。瞑想で使われる約12のアーサナがあります。これらのアーサナは、また身体におけるプラーナの力を再調整するのを助けます。ハタヨガの目的は、身体の安定と快適さを乱す不調を整えることです。

ハタヨガの次の目的は、プラーナの力の通路、もしくは伝導体であるナディスを開くことです。ナディスの浄化は、活動的なポーズの訓練を通して起こります。またそれは、ムドラーの訓練を通して起こります。さらに、精神的な中心における障害は、バンダの訓練で取り除かれます。

ハタヨガの訓練が完成した時にだけ、ヨガの次の段階へ進む指示が与えられます。したがって、最初に、ハタヨガを完成させ、そして、ラージャヨガへ移ります。ハタヨガの活発な活動の後、ラージャヨガの訓練が、リラクゼーション、集中、そして瞑想の状態を誘発します。

<Point1>
ハタヨガの訓練の最初には、活動的な技術であるアーサナを実践します。それは、瞑想のように静的なものではなく、活動的なので、比較的誰でも行いやすいものです。

アーサナは身体といった粗大なものを使いますが、プラーナ、そして心といった微細なレベルへ影響を及ぼすことができます。結果として、それは静的な瞑想の準備となります。

ヨガのプラーナーヤーマと瞑想

プラーナーヤーマは、私たちを直接、瞑想の状態へと導くでしょうか。

プラーナーヤーマは、心を制御下に置くために訓練されます。この目的のため、通常、心のエネルギーを示すイダーナディーに対応する左鼻孔から始められます。

これに対して、ヨガ二ドラーにおける意識の回転は、生命エネルギーと身体における熱に関係するピンガラーナディーを抑制するために、左側から始められます。

プラーナーヤーマを体系的に、数年間訓練することによって、神経系の構造に、段階的な変換がもたらされます。最終的に、目を閉じると、瞑想状態になり、瞑想を達成するときが来ます。

 

アーサナ、プラーナーヤーマと瞑想

アーサナとプラーナーヤーマは、どのように瞑想のための準備になるでしょうか。

アーサナは、瞑想のための身体の準備を行います。それらは腺を刺激し、肝臓、肺、そして心臓を純粋にし、血液を器官に供給し、筋肉と関節をゆるめ、そして身体に柔軟性を与えます。

プラーナーヤーマは、プラーナを提供し、神経系を純粋に、そして活性化します。アーサナとプラーナーヤーマの目的は、感覚によって脳と心に提供される神経インパルスを調整し、そして、身体におけるプラーナの力を集中することです。

呼吸が制御下に置かれるとき、心拍はリズミカルで、腺が適切に機能し、そして神経系が整えられます。そして、瞑想の姿勢が適切に維持されます。

十分なプラーナが身体全体に分配されるとき、心は自動的に静かになり、そして一点に集まります。私たちは、集中することができ、エネルギーが調和し、エネルギーが流れる通路が開かれ、そして、本当に、瞑想が始まります。

この状態に達するとき、交感神経系と副交感神経系の両方が刺激されています。これは、大きく増えた血液が、身体のすべての部分、特に脳に提供され、結果として、高められた意識を導きます。同時に、心拍と呼吸数が減り、そして消化器系の機能が弱まります。

すべての自動的な身体の働きが減退し、身体が完全なリラクゼーションの状態に入ります。しかし、心はより気づいています。心が静かで、一点に集まり、邪魔されることなく集中しているとき、それが瞑想です。

瞑想は、意識、潜在意識、そして無意識の障壁を通過し、超意識に到達したときに起こります。したがって、アーサナとプラーナーヤーマは、瞑想と同じくらい重要です。それらは、エネルギーの貯蔵庫のドアを開く鍵です。そして、それらはプラーナの導き手です。

アーサナとプラーナーヤーマの効果

瞑想の前に、アーサナとプラーナーヤーマの訓練をする効果は何でしょうか。

料理をするとき、求める味のために、様々な材料が入れられます。もし材料を間違ったら、食べ物の味が変わります。

ヨガにおいても同じように、アーサナ、プラーナーヤーマ、リラクゼーション、そして瞑想の組み合わせ、混ぜ合わせがあります。これらの4つが一緒に訓練されるとき、ヨガの本当の効果が経験されます。

アーサナは、私たちを瞑想へ導く力があり、瞑想は身体に、安定性と快適さを経験する姿勢をもたらす力を持ちます。プラーナが活性化すると、より深い心への道が明確になります。そして、瞑想がより深い心で働きます。したがって、私たちは、日々のルーティンにおいて、アーサナ、プラーナーヤーマ、そして瞑想を組み入れたプログラムに従うべきです。

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