ヨガを極める55

心と身体の形

もし、身体がエネルギーの1つの形だとしたら、非物質の心は、どのような形態になっているのでしょう。

ヨギーは、身体が目に見えて、圧縮されたエネルギーであるのと同じように、心もまた微細なエネルギーの形を持つと主張します。心は物質ではなくエネルギーです。

微細な心の放射は、考え、感情、肯定性、もしくは否定性において経験されます。私たちの心の面で起こることは、私たちの行為と能力に影響します。心の本来の形は、エネルギーで、心は微細なエネルギーを放出します。

<Point1>ヨガでは、心と身体は、そのタイプの違いはあるものの、いずれもエネルギーだと考えます。したがって、心と身体は、密接に関係しており、お互いに影響を及ぼし合います。

プラーナシャクティとチッタシャクティ

ヨガによれば、身体と心は、プラーナとチッタの影響を受けます。プラーナシャクティは生命エネルギーで、肉体的、感覚的な身体を制御します。チッタシャクティは、心のエネルギーで、意識、心を制御します。

Suryaは、太陽で、プラーナのエネルギーを示します。Chandaraは、月で、心のエネルギーを表します。Suryaは、物質世界を支配するエネルギーです。Chandaraは、考えや心の微細な面を管理します。

イダーナディーと心

ハタヨガにおいて、イダーは、心と同じ意味でしょうか。

ピンガラーは、プラーナの通路です。プラーナの他に、身体には、別のシャクティがあります。それは、私たちが考えたり、覚えたり、分析したり、比較したりすることができる、心もしくは意識です。私たちには、多くの心の働きがあり、それらはすべてメンタルシャクティの現れです。

イダーは、心の通路です。心とは何でしょう。考え、感情、恐れ、これらは心ではありません。「私は考えている。」「私は幸せではない。」これは心ではありません。

恐怖は心ではありません。情熱は心ではありません。それらは心の現れです。この肉体はエネルギー、プラーナの倉庫です。ほとんどの人が、心とは何かを知りません。大学教授でさえ、それについて何も知りません。しかし、ヨギーは心とは何かを知っています。心はものすごい力で、イダーは、その意識の通路です。

<Point1>
心とは何かについて、現代科学でも明確な定義は難しいのかもしれません。多くの人が誤解していますが、感情は心ではありません。私たちには、日々、様々な思いや感情が出てきます。しかし、それらは心ではありません。

心とプラーナの関係

身体全体が、プラーナと心の構成物です。プラーナは、人生において活動と動きに責任を持ちます。心は、考えることと感じることの原因です。心とプラーナが、一緒にこの生命の構造を満たします。

心とプラーナは、人間における偉大な2つの力です。もし、それらがバランスを崩したら、心と身体の行為に不調和を生み出します。ハタヨガの科学は、これら2つの力を基礎としています。

プラーナは、心に栄養を与え、心に影響し、そして心を改善します。身体におけるプラーナの働きは同じです。プラーナは心と身体の両面に作用します。

身体の面で、プラーナは生命エネルギーになります。より高い面で、プラーナは精神、もしくはメンタルエネルギーになります。

個人は、心、プラーナ、そして自己の組み合わせです。人生において、身体がすべてではないと気づき、悟り始める時がきます。心は身体を制御します。そして、精神、自己が心と身体を制御します。

心の支配者になるとき、身体の支配者になります。私たちが心の奴隷でいる限り、身体は病気でいっぱいです。自己の主人になったなら、そのとき、その人は、心と身体の主人です。プラーナは、アーサナとプラーナーヤーマの訓練によって調和されます。心の力は、集中と瞑想によって調和されます。

ヨガにおける意識と物質

ヨガにおいて、哲学はとても単純です。それは身体における2つのエネルギーを前提にしています。ここで使われているエネルギーと言う言葉は、哲学的な意味ではなく、そのままの意味です。

ちょうど電線に流れるエネルギーがあるように、ヨガは、身体に2つの種類のエネルギーを仮定しています。これら2つのエネルギーは、意識と光として知られています。

意識は、物質の結果ではありません。ヨガにおける理解では、考えは脳の結果ではありません。ヨガによると、意識と物質は全く違ったものです。

プラーナは、光として知られています。それは身体の器官、その動き、温度、さらに寿命さえも制御します。プラーナがある間は、命があります。プラーナが無くなると、死を意味します。これがエネルギーの1つのタイプです。

もう1つのエネルギーは、意識として知られています。またそれは、心と呼ばれます。しかし、意識のほうが良いでしょう。この意識は、気づき、知識、感覚、理解、そして知覚の原因となります。

心、意識とエネルギー

心は、3つの働きを持ちます。1つは意識の形で、その働きは知る、そして認識することです。

2つ目は、微細なプラーナシャクティとしてです。それは身体や肉体の器官のように個体ではなく、微細で活発なものです。

3つ目は、感覚器官で外側と内側の世界を結びつけます。

 

シャクティの役割

心の構成におけるシャクティの役割は何でしょう。

意識とエネルギーの組み合わせから開発された偉大な心は、mahatとして知られています。Mahatは経験の4つの異なった状態を構成しています。それらはahamkara、buddhi、chitta、そしてmanasです。これらの違いは、ひとつの状態が優位になったときにだけ感じられます。

タントラによると、宇宙のレベルで、意識とエネルギーは、お互いに調和しています。それらは、ひとつとして存在しています。それらが分離するとき、創造が生まれます。

Mahatの4つの面は、それらがシャクティのすべての形なので、肯定と否定の両面を持ちます。そして、シャクティは2つの役割、結合と分離を演じます。そして、それがyoga maya、神性な幻想の力として知られている理由です。

 

心と脳

心はどのように脳から独立して存在しているのでしょう。

科学雑誌の記事は、心の働きは、脳における電気インパルスの表現だと述べています。現代科学は、物質が主要なものだと信じています。それは、すべてが物質から始まると言います。しかし、ヨガの学校は、脳と心は、2つの異なった物だと言います。脳が死んでも、心は存在し続けます。

心は、周りの環境に気づく意識の機能というだけでなく、人生と生命の原因となる力です。脳が死ぬと、他のシステムの機能が止まります。しかし、心がエネルギーとして存在し続けるので、私たちは生き続けることができます。

Powered by 超美人ヨガ(AnandaYoga)
「King of Yoga(ヨガの王道)」
ここでしか学べないヨガがある!