ヨガの障害
ヨガの訓練を続けていくときに障害となることは何でしょう。ハタヨガによると、ヨガの邪魔になる6つの主な要因があります。
ハタヨガにおける結合とは、ピンガラーとイダーに流れる2つのエネルギー、プラーナと心のエネルギーの合体です。ハタヨガは、完全な身体と心の平衡とスシュムナーとクンダリーニの目覚めをもたらす、この2つの力の流れを調和させる過程です。
ヨガの訓練者がイダーとピンガラーの2つの異なった力を結合させるプロセスにあるとき、エネルギーを無駄にしたり、心を混乱させるあらゆる活動を避けなければなりません。このエネルギーを無駄にしたり、心を混乱させるあらゆる活動がヨガの障害になります。
ヨガにおける1つの主な障害は食べ過ぎです。身体が食べ物によって負担がかかり過ぎると、その機能が鈍くなり心がどんよりします。時間の経過とともに身体に毒素が蓄積されます。そして便秘になり身体と心のシステム全体が阻害されます。
もし身体が毒され、不活発ならば、どのようにヨガの訓練で進歩することができるでしょう。もし食べ過ぎとその結果が避けられたなら、ヨガの訓練はより速く進歩していくでしょう。多くのヨギーは、胃は半分が食べ物で、4分の1が水で、4分の1が空気で満たされるべきだと言います。
ハタヨギーが避けるべき次の忠告は身体と心を酷使しないことです。厳しい肉体労働もしくは極度の知的な活動はエネルギーシステムに大きな負荷をかけ、2つのエネルギーの不調を生み出します。ハタヨギーはエネルギーを保存し、増強しなければなりません。そして不必要な身体もしくは心の活動によってそれを無駄にしてはいけません。
しゃべり過ぎは生命エネルギーを浪費し、内的意識の目覚めに使うべき時間を無駄にします。低いモラルの人とのうわさ話をすることは、個人の目覚めを大きく妨げます。さらに彼らの否定的な波動に影響されてしまいます。社会の状況や無意味な議論は、心をヨガの訓練から離れさせます。
Yogi Swatmaramaは、ヨガの訓練者は規則や規制に縛られるべきではないと言いますが、グルの指示には従わなければなりません。社会の行事や宗教的な教義に関して、それらが精神的な進歩のために維持される必要はありません。
ヨガの訓練者は社会の道徳に依存しません。規則へのとらわれは狭い心を作ります。ヨギー、ヨギーニは意識を拡大し、それを制限しません。ヨギー、ヨギーニは自由でオープンな心を持つべきです。
もしヨガ訓練の前に、毎朝シャワーを浴びており、ある日水が出なかったなら、それにより混乱すべきではありません。水が出る時にシャワーを浴びます。心は柔軟で、状況に合わせることができるようにします。
不安定さは不均衡な身体の代謝、一定期間ひとつの姿勢を維持する能力の欠如、そして揺れ動く心を意味します。明らかに、このような状態ではヨガを完成することはできません。
身体、心、感情、そして精神の不調和があるとき、エネルギーは散乱します。しかし、もしエネルギーが適切に導かれたなら、すべての身体のシステムが安定し、そして身体と心の安定性が自動的に開発されます。
不安定さはまた揺れ動く意志力を意味します。ライフスタイルにおいて不規則や矛盾があるとき、身体にさらなる不調和が生み出されます。不動の心と安定した身体がヨガを洗練します。
もし人里離れた庵に住むことができるなら、これらの障害はすべて自然に避けることができます。もしそのような場所に住むことができないなら、無用な、時間を無駄にする、そしてエネルギーを浪費するすべての活動を避ける習慣を開発しなければなりません。
ヨガと人生の楽しみ
ヨガでは人生の楽しみをあきらめなければならないのでしょうか。
もしあなたが超越的な経験を望むなら、ハタヨガとプラーナーヤーマの訓練を完成すべきです。規則や忠告もまた守るべきです。これは人生における楽しみをすべてあきらめることを意味しません。
意識の別の面へと進もうとするとき、プラーナーヤーマやハタヨガの訓練に有害なものを犠牲にしなければなりません。したがって、ハタヨガ、アーサナとプラーナーヤーマの訓練は、単に心もしくは身体ではなく、人間の意識の質を開発しようとするものだと覚えておきましょう。
ヨガにおける意志力
定期的なヨガ訓練を維持するための意志力はどのように開発できるでしょう。
初めに心と個性のすべての活動に慣れなければならないので、意志力の開発には時間がかかります。意志力は、集中し、自覚しており、そして注意深い心の状態です。心の散乱した状態は不調和です。心が調和したとき、意志力が自動的に内側から開かれます。
もしヨガの訓練をしようと決めたなら、それがアーサナ、プラーナーヤーマ、もしくはメディテーションであろうと、毎日1時間の訓練を始める必要はありません。10分から始めて、数カ月間、毎週1分、2分、5分と増やしていきます。そして30分に増えたらそれで終わりです。この30分で、例えば10分のアーサナ、5分のプラーナーヤーマ、15分のメディ―テーションを行います。これで十分です。
何かを達成したいとき、その目標を達成するのに役立つ特別な訓練をすることだけが必要です。もしその訓練が定期的に行われたなら、それは確かな日々の習慣になるでしょう。これは習慣化の過程です。
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