ヨガを極める71

ヨガによる心的状態の管理

身体と心の関係

身体と心は、どのようにお互い影響を及ぼすのでしょうか。

心は、身体と密接に結びついています。心は身体で働き、身体は心に反応します。心は身体に影響し、純粋で健康的な心は、健康な身体を意味します。心における悲しみは、身体を弱めます。

身体は心に影響します。もし、身体が強く健康なら、心もまた健康で強くなります。身体が病気なら、心もまた病みます。胃の痛みは、心に憂うつを生み出します。

身体を悩ませる病気の初期の原因は、悪い思考です。心にあるものは何でも、身体に生み出されます。他人に対する敵意や恨みは、身体に影響し、ある種の病気を作ります。

強い情熱、憎悪、妬み、心配などは、実際に身体の細胞を破壊し、心臓、肝臓、腎臓、脾臓、そして胃の病気を誘発します。激しい気性は、脳に重大なダメージを与え、血液に毒素を流し、胃液や他の消化液の分泌を抑制し、エネルギーと活力を奪い、より早い老化と短命を引き起こします。

心が、かき乱されるとき、また身体も、かき乱されます。身体が行くところへは、どこへでも心は従います。身体と心の両方が、かき乱されるとき、プラーナは間違った方向へ流れます。それは、身体全体に安定して、等しく行き渡る代わりに、不規則にリズムなく振動するでしょう。

<Point1>
一般的に、ヨガは、身体のポーズをすることだと思われています。しかし、ヨガで重視するのは、身体だけでなく、心、そしてプラーナです。したがって、ヨガの技術は、アーサナと呼ばれるポーズだけではなく、プラーナーヤーマや瞑想なども行います。ヨガの様々な技術を通して、身体、プラーナ、そして心を調和させていきます。

ヨガによる怒りの管理

怒りは、どのようにハタヨガで管理できるでしょう。

プラーナは、木のつるのように、心にからみついています。プラーナーヤーマは、心の制御を導きます。プラーナーヤーマは、小休止を生みます。それは、あなたに怒りを止める十分なエネルギーを与えます。

<Point1>
怒りなどの心に関係する問題に対して、ハタヨガは直接、心へアプローチしません。その代わりに、身体とプラーナへアプローチしていきます。そのほうが多くの人にとってより簡単で効果的です。

心を心によって制御することは、非常に難しいです。

ヨガにおける感情と気分への影響

アーサナやプラーナーヤーマは、感情と気分に影響するでしょうか。

ヨガを訓練していないとき、神経系はゆっくりで、結果として、ある種の憂うつがあります。加えて、身体のエネルギーがブロックされたままで、神経系は活性化していません。

ヨガのアーサナとプラーナーヤーマが訓練されるとき、呼吸器系、循環器系、神経系などの身体の様々なシステムが、適切に活性化されます。結果として、阻害されていた脳における感情が解放され、プラーナのエネルギーが、脳のより高い中心に導かれます。そして、私たちは軽く、解放されたように感じるでしょう。

<Point1>
ヨガにおける重要な技術であるアーサナやプラーナーヤーマは、直接的に心へアプローチするものではありません。しかし、それらの実践によって、心の状態が変化します。それらを行った後は、感情が安定し、気分が良くなります。

内分泌系と人間の行動

内分泌系は、人間の行動にどのような影響があるでしょう。

近年、科学的な研究が、注目すべき発見をしました。それは人間の心、行動、そして感情における内分泌系の影響です。内分泌腺は、下垂体、松果体、甲状腺、胸腺、膵臓、副腎、そして卵巣と睾丸です。

科学者は、ある人がもし怒りっぽいなら、内分泌腺に異常があるかもしれないと結論づけました。もしある人が考えすぎるなら、ある内分泌腺が活動しすぎている可能性があります。

内分泌物は、人間の行動、行為、そして考えに影響します。もしある人が、いつも怒っていたり、すごく感情的であったり、すごく心配性であったりするなら、内分泌系における何らかの障害のためかもしれません。

内分泌物に影響する、いくつかのアーサナがあります。例えば、性的分泌物に影響するsiddhasana、甲状腺に影響するsarvangasana、膵臓と副腎の分泌物に影響するhalasanaです。

<Point1>
ヨガの実践における効果は、私たち存在全体に行き渡ります。そして、その効果として特徴的なのが、内分泌系を調整することです。ヨガのアーサナを正しく実践することで、内分泌系が調和します。

ヨガにおける呼吸の活用

なぜヨギーは、身体と心を調和させるために、呼吸を使うのでしょう。

呼吸は、心の状態の反映です。もし興奮しているなら、呼吸は速くなります。もし怒っているなら、呼吸は短く浅くなります。もしリラックスしているなら、呼吸は長く深くなります。

心の状態は、どのように呼吸をしているかに影響されます。時々、呼吸は、とても静かで気づかないかもしれません。

呼吸を観察することによって、その人がどのような気分なのかを知ることができます。心の態度と気分の状態は、呼吸の仕方で観察されます。

このような理由で、ヨギーは身体のシステムを制御し、調和させるために、呼吸を使います。彼らは、心の働きを静めるために、呼吸を使います。

<Point1>
ヨガにおいて呼吸を使った技術がプラーナーヤーマです。プラーナーヤーマの実践を通して、心、身体、そしてプラーナを調和させます。

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