スワラ(Swara)と脳
ヨガにおける鼻孔での呼吸
左鼻孔が流れているとき、脳の右側が活動しており、左側は静かです。右鼻孔が流れているとき、脳の左側が活動しており、右側は静かです。両方が一緒に流れているとき、何が起こるでしょうか。これは、スシュムナーの目覚めとして知られています。その時、脳の両側が同時に働きます。
イダーが流れるとき、心に関する仕事をすべきだと言われます。ピンガラーが流れているとき、身体の仕事をすべきです。しかし、スシュムナーが流れているとき、仕事をすべきではありません。スシュムナーの目覚めは、脳全体の覚醒です。
スシュムナーが流れ始めるとき、自然に瞑想状態になります。何もすべきではありません。目を閉じると瞑想が行われます。これは、心自身を通して、心を扱う直接的な方法です。
しかし、ほとんどのヨガ訓練者にとって、身体を通して、心を扱う非直接的な方法が必要です。これが、なぜハタヨガの訓練が大切かの理由です。
<Point1>
スワラヨガでは、鼻孔での空気の流れを観察することで、その時の自分自身の状態を把握し、その時に行うべき活動を理解します。さらに、プラーナーヤーマなどの実践により、スワラを好ましい状態へと変えていきます。
ヨガにおける脳と呼吸の温度
呼吸の温度と脳における活動の間には、どのようなつながりがあるでしょうか。
鼻孔に入ってくる、そして出て行く空気の温度に集中することは、脳の2つの半球の活動を調和するのを助けます。ハタヨガにおいて、呼吸の流れは、左脳と右脳の活動に結びついていると言われます。
そして、研究は、2つの鼻孔における呼吸の流れが、脳半球の機能を刺激することを示しました。右鼻孔における流れは、左半球を刺激し、左鼻孔における流れは、右半球を刺激します。
ヨガの理論において、右鼻孔は、ピンガラーナディーの場所で、熱と活力の源です。そして、左鼻孔は、イダーナディーの場所で、冷たさと平穏の源です。もし、心が呼吸の経験と呼吸の温度と合体するなら、脳波のパターンにおける変換を誘発することができます。この変化は、呼吸の温度を観察しながら、息を吸う、吐くに集中し、気づいていることで達成されます。
家で、もしくは仕事で、精神的、そして感情的に疲れているとき、そして、神経、筋肉、感情の緊張があるとき、数分間、目を閉じましょう。鼻孔での呼吸の流れを見て、呼吸の温度を観察してください。静けさと制御の感覚が、開発されるでしょう。この試みは、多くの刺激やストレスがある環境において、いつでも行うことができます。
それは、私たちに、個人的な、感情的な、そして知的な表現におけるリラクゼーションと制御を通して感じられる、脳波のパターンにおける変化を経験させてくれます。
スワラと瞑想の経験
スワラ(Swara)における変化は、どのように瞑想の経験に影響するでしょうか。
瞑想の訓練をしているときに、もし、イダーが流れるなら、眠たくなり、脳波はデルタ波で、心の状態は、無意識もしくは思考プロセスに完全に没入しています。もし右鼻孔が流れているなら、外側の世界に関する出来事が経験され、脳はベータ波を生みだし、様々な考えが同時に起こるでしょう。
両方の鼻孔が、等しく流れているとき、スシュムナーが流れています。スシュムナーが流れているとき、瞑想をするのに困難はなく、真実、純粋、そして智慧への道の面を経験するでしょう。
したがって、瞑想訓練で成功するためには、スシュムナーが流れれいることが大切です。スシュムナーを目覚めさせ、スシュムナーナディーの流れを作ることが、ヨガにおける最も重要なことです。
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