ヨガを極める62

バンダの効果

バンダは、脳と心にどのような効果があるのでしょう。

肉体レベルでの収縮は、脳と心の眠っている部分を活性化し目覚めさせます。これはバンダの訓練の間に起こります。

バンダの身体とプラーナにおける場所は、脊柱と脳の特別な部分と神経学的に関係しています。バンダの習得は、私たちの潜在力の完全な目覚めを導きます。

ヨガにおける心の状態

脳波によって反映される、様々な心の状態の、ヨガにおける理解とは何でしょう。

ヨガでは、ベータ、アルファ、シータ、そしてデルタ波といった概念はありません。しかし、心の4つの状態、jagrat、swapna、sushupti、そしてturiyaの考えがあります。4つの状態で、心の波の異なったパターンがあります。

Jagratは、心と脳の最大限の活動を表し、この状態でエネルギーの消失があります。科学は、これを近年認識しました。脳においてベータ波が優位なとき、消失、散漫、活動があります。そこにはリラックス、集中、調和がありません。

Swapnaは、夢の状態と訳すことができます。しかし、ヨガにおいてそれは夢ではなく、リラックスした心を意味します。そのには、気づきと注意があります。Swapnaは内側へ向いている心です。

Jagratは、外側へ向いている心で、はっきりと目覚めている状態です。しかし、swapnaにおいて、心が内側を向くとき、それは外的な物ではなく、内的な経験を見ています。

内的な経験は、外的なものと同じです。したがって、私たちは夢を見始めます。私たちは精神、心にしみ込んだイメージを見始めます。そして、それが夢として認識されます。

もし、私が、あなたをswapnaで見たなら、私はあなたを内側で見るでしょう。すべてを内側で見るとき、感覚は内へ集中し、心の経験がより受け身になります。アルファ波の経験は、受動的な経験です。

Sushuptiでは、内的な心の世界において、外的なものの再現はありません。完全な空虚、深いリラクゼーション、シータ波があります。

そのようなリラクゼーションの状態へとより深く入って行き、内的な静寂を経験することができるとき、それがturiyaの状態です。強力な集中がデルタの状態を生み、調和と平安を導く深いリラクゼーションの同一化と経験を与えます。

プラーナーヤーマは、これらの心の状態と脳において、プラーナを活性化します。8から10時間眠ったにも関わらず、朝起きたときに、肉体的、そして精神的に疲れを感じることがあるかもしれません。これは、眠りがプラーナの力を補充していないことを示します。そのとき、眠りは、身体をリラックスさせているだけです。

プラーナの力の源は、眠りではありません。それは、イダーとピンガラーナディーの活性化です。そして、この活性化がプラーナーヤーマの目的です。

 

脳とスシュムナー

スシュムナーが活性化すると、脳には何が起こるでしょう。

クンダリーニの力を引き起こすことなく、経験上の存在を超越することは不可能です。平均的な心と身体は、エネルギーの低い電圧において機能しています。高次の経験のためには、脳の中心を活動的にするエネルギーの極度の増大が要求されます。これは、イダーとピンガラーの変動するエネルギーが、ムーラダーラに吸収され、スシュムナーナディーを通して爆発するときにだけ達成されます。

スシュムナーの活性化は、脳全体が目覚めることを意味します。もし、クンダリーニが、イダーもしくはピンガラーのどちらかを通して上昇するなら、脳と神経系の半分だけが活発になります。中枢神経系全体が活動するように、クンダリーニは、スシュムナーを通して上昇しなければなりません。

クンダリーニは、単なる象徴的な名前ではありません。それは、すべての人間に備わる潜在的な力の名前です。人間は、十分な能力をまだ利用できていません。

自由へのドアを開けることは簡単ではありません。最初に準備しなければなりません。スシュムナーの背骨の道が浄化されなければなりません。チャクラが開かれ、活性化されなければなりません。これが行われる前に、ドアが開かれると、意識が闇へと入るかもしれません。

熟達したグルの案内で、ハタヨガの訓練をすべきです。これが唯一の、そして最短の道です。

ヨガと脳脊髄液

ハタヨガの訓練は、どのように脳脊髄液に影響するでしょう。

時々、クンダリーニが目覚める間、すごく目が回るのを感じたり、天使や神の映像を見たりするかもしれません。これはすべての脳脊髄液の構成物によって、影響される脳の活動によってもたらされます。

この構成物により、その関係する経験が大きく変わります。ハタヨガの訓練の目的は、クンダリーニの目覚めにおける経験が、脳の状態と液の性質に大きく依存するので、究極には、この液を完全に純粋で健康にすることです。脳脊髄液が浄化されるとき、それは脳の眠っている領域の目覚めに、強力で肯定的な影響を与えます。

したがって、ハタヨガの訓練を通して、身体のシステムが浄化されることが不可欠です。ネティーなどの浄化技術は、この目的のために行われます。

 

ヨガにおけるManonmani

Manonmaniとは何でしょうか。

プラーナの安定した流れが、スシュムナーを通して動いているとき、心は静止した状態になります。考えや活動が、完全に静かになり、外側もしくは内側の世界への意識がなくなる、それがmanonmani avasthaです。

Manonmaniは、個人の心の欠如を意味し、個人の意識における変動がない、そして意識、潜在意識、無意識の状態の喪失です。

脳への外的な刺激を長期間切り離すことによって、脳の意識的な機能が止まります。そして、空虚が経験されます。この状態は、しばしばmanonmaniの肯定的な経験を導きます。

脳とクンダリーニ

クンダリーニが目覚めるとき、脳には何が起こるでしょうか。

脳全体を目覚めさせるには、どうすればよいでしょう。プラーナーヤーマの訓練によって、クンダリーニが目覚めます。クンダリーニとは何でしょう。

ムーラダーラチャクラとして知られているエネルギーの中心が、尾てい骨の根元にあります。この中心と最も高次の脳の中心の間に、ホットラインがあります。この中心が爆発するとき、膨大なエネルギーが解放されます。そのエネルギーが、脳の最も高次の中心へたどり着き、結果として、脳のすべての中心が機能し始めます。

心の能力の多くが眠ったままです。外側からくるエネルギーは十分ではありません。別のエネルギーが必要とされます。高電圧のエネルギーが必要とされます。

通常のエネルギーは、極端に制限されています。このエネルギーは、食べ物を消化したり、走ったり、何かを考えたりするためには十分です。しかし、脳の他の部分を機能させたいなら、それをより高い発電所につなげなければなりません。

その発電所はどこにあるでしょう。それは、あなたの身体の最も低い部分にあります。クンダリーニヨガで、この発電所は、ムーラダーラチャクラとして知られています。

どうしたらこの発電所は目覚めるでしょう。プラーナーヤーマの訓練によってです。

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