ヨガを極める㊲

クリヤーヨガとハタヨガ

クリヤーヨガの目的は、すべてのヨガの統合です。それはハタヨガ、ラージャヨガ、そしてクンダリーニヨガの内容を含みます。

私たちの身体と心は、クリヤーヨガの訓練にまだ適応していません。クリヤーヨガを始める前に、ハタヨガを完成しなければなりません。次に、ラージャヨガにおける一定の状態を達成します。そうして、クリヤーヨガが訓練されるにつれて、精神的な経験が始まります。そして、それらはより効率的に、効果的に、簡単に扱うことができます。

クリヤーヨガの経験は、私たちの精神的な旅の地図のようなものです。クリヤーヨガは、超越的な現実を経験する能力がない私たちの脳のために、いつも神聖で秘密のものとして扱われます。したがって、クリヤーヨガを訓練する前に、脳を超越的なものに変換するため、他のヨガの訓練を行います。

<Point1>
クリヤーヨガは、ヨガの究極の目的を達成するためのヨガです。したがって、それを最初に行うことはできません。クリヤーヨガの前に、ハタヨガなどの実践が必要です。

クリヤーヨガにおけるハタヨガの訓練

クリヤーヨガの最初の訓練として、vipareeta karani mudraがあります。クリヤーヨガにおいて、その訓練で、ハタヨガでは行われない特別な集中と映像化が用いられます。またそれは、ujjayi pranayamaとkhechari mudraが使われるとき、より強力になります。

プラーナーヤーマの2つの形があります。1つのタイプは、息を吸い、息を吐く、息を吸い、息を吐くで、ヨガクラスで実践されます。もう1つのタイプは、タントラで使われ、プラーナーヤーマがムドラーやバンダと体系的な方法で結び付けられています。これはクリヤーヨガとして知られています。

プラーナーヤーマは強力な方法です。そして、その助けで覚醒が不意に訪れます。プラーナーヤーマでは、呼吸の訓練だけでなく、jalandhara、uddiyana、そしてmoola bandhaが一緒に行われるとき、クンダリーニが熱せられます。

ハタヨガは、一定の状態で訓練されたとき、クンダリーニの目覚めを保証します。しかし、クリヤーヨガは、ラジャス的な、無理に集中すべきでない人たちにとって、より強力な訓練です。クリヤーヨガはハタヨガのアーサナ、プラーナーヤーマ、ムドラー、そいてバンダの組み合わせで、特にプラチャーハーラを誘発します。クリヤーヨガは、十分な準備が必要な古代の秘術、訓練です。

クリヤーヨガにおける5つのコーシャ

人間の身体には、5つの異なった面、もしくはコーシャが存在します。それらは、annamaya kosha、pranamaya kosha、manomaya kosha、vijnanamaya kosha、そしてanandamaya koshaです。

ハタヨガの身体の訓練であるアーサナとプラーナーヤーマは、annamaya koshaに影響を及ぼし、その働きを変えます。もし、ムドラーとバンダの訓練を深く行えば、pranamaya koshaが刺激されます。そして、もしプラチャーハーラやダーラナのラージャヨガの訓練をより深く行えば、manomaya koshaが活発になります。Vijnanamaya koshaは、ディヤーナの訓練によって作動します。

クリヤーヨガにおいて、アーサナ、呼吸の意識、呼吸の制御、映像化、そして意志力はすべて結びついています。そして、私たちの性質のanandamaya koshaを除く4つの面が同時に活性化されます。

ハタヨガとクンダリーニの理論

ハタヨガは、クンダリーニに関連して、その哲学が構築されています。そこで採用されている方法は、クンダリーニが実際に属するタントラの訓練とは異なっています。ハタヨガは、身体の訓練、ナディーの浄化、そしてプラーナの制御を通してクンダリーニを目覚めさせようとします。

アーサナを通して、神経系全体を調整し、それを意識的な制御下におきます。バンダとムドラーを通して、プラーナを制御し、その動きを調整します。クリヤーを通して、身体の内臓器官を浄化します。そして、最終的に、プラーナーヤーマを通して、心を制御します。クンダリーニは、これらの組み合わされた方法を通して、サハスラーラへと上昇します。

クンダリーニの力を生み出すことなく、経験的な存在の超越は不可能です。一般的な心と身体は、とても低いエネルギー量で働いています。高次の経験のためには、エネルギーの増大が求められます。それは、イダーとピンガラーの変動するエネルギーが、ムーラダーラで吸収され、スシュムナーを通して爆発するときにだけ達成されます。

スシュムナーの活性化は、脳全体の覚醒を示します。もし、クンダリーニがイダー、もしくはピンガラーのどちらかを通して上昇するなら、そのとき脳と神経系の半分だけが活発になります。

クンダリーニは、スシュムナーを通して上昇しなければなりません。そうすることで、自律神経系が活発になります。クンダリーニは、神秘的な名称ではありません。それは、すべての人間に備わっている潜在的な力の名前です。人類は、まだその力を十分に使えていません。

自由へのドアを開くことは、簡単ではありません。まずは、準備をしなければなりません。スシュムナーの通路が、きれいにされなければなりません。チャクラは、開かれ活発にならなければなりません。

準備がなされる前に、もしドアが開かれたなら、意識は光ではなく闇へ入っていくかもしれません。熟達したグルの導きのもと、ハタヨガの訓練をすべきです。それが唯一の道で、そして近道です。

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