ヨガを極める77

ハタヨガと集中

ハタヨガは、どのように集中するのを助けるのでしょうか。

ハタヨガの訓練は正しく理解すべきです。なぜなら、それは単なる肉体的なものでなく、そして治療的なものでもないからです。

交感神経と副交感神経系を調整することによって、そしてプラーナを制御することによって、ハタヨガの訓練は、瞑想の経験の質全体を改善します。

一点に集中しようとしても、心は焦点から、ずれ続けます。しかし、もしプラーナーヤーマの訓練を5ラウンド行えば、集中する努力はいりません。なぜなら、プラーナが調和するとき、平穏と集中が自然に起こるからです。心臓、呼吸、腺分泌、そして神経反応が同調します。肉体的な身体が調和するとき、集中は努力を要しません。

ハタヨガが訓練され、ナディスが浄化されるとき、脳は感覚から簡単に隔離されます。感覚は、脳へ継続的に情報を供給します。しかし、もしそのつながりが切断されたら、脳は孤立します。それが孤立すると、脳はリラックスし、休みます。これが瞑想の始まりです。異なった知覚と、より良い脳機能が開発されます。

<Point1>
ハタヨガでは、無理に集中しようとはしません。ハタヨガでは、アーサナやプラーナーヤーマなどの実践により、自然に集中できる状態を作ります。

瞑想の間のイダーとピンガラー

瞑想の間、どのようにイダーとピンガラーの流れが、心と身体に影響するのでしょうか。

集中の訓練をしているとき、左鼻孔と右鼻孔での呼吸が変化します。時々、集中の訓練をしているとき、イダーナディーが流れ、結果として、それはシステムにおいて憂うつを生み出すので、身体の痛みと眠さを導きます。もし、ピンガラーナディーが流れているときに集中の訓練をすると、心が動き続けます。

ピンガラーナディーは、太陽の流れ、そしてイダーナディーは、月の流れです。ピンガラーナディーは、活力、プラーナです。イダーナディーは、心のエネルギーです。

集中の訓練をする前に、プラーナーヤーマによって、スシュムナーナディーを目覚めさせようとすべきです。しかし、それはすぐには達成できません。

<Point1>
瞑想の時に、イダーナディーもしくはピンガラーナディーが流れているのは、あまり良い状態ではありません。スシュムナーナディーが流れている時が、瞑想においてベストです。そのために、ハタヨガでは、プラーナーヤーマの訓練を行います。

スワラ(Swara)の変化

スワラ(Swara)は、どのように変化するのでしょうか。

どのようにスワラが変化するかを知らなければなりません。スワラの流れを変えようとする、たくさんのヨガのポーズがあります。

ヨギーが瞑想をしようとするとき、彼は、最初にスワラを確認します。そして、もし適切でない流れが観察されたなら、彼はそれをyoga dandaを行うことによって変えます。これは間に合わせの準備です。また永続する方法もあります。

スワラヨガのテキストは、調和のとれた呼吸の流れがあるときに、身体もしくは心の活動を行うのは愚かだと言います。調和のとれた呼吸が流れているときは、瞑想のために座るべきです。そこには何の困難もありません。

しばしば人々は、瞑想を最初に、ハタヨガは後に訓練してもいいかと聞きます。その答えはNoです。そのような人たちは、瞑想とハタヨガを2つの区分として考えます。それらは2つの区分ではありません。

ヨガのポーズは、プラーナーヤーマをするための助けです。プラーナーヤーマは集中するための助けです。集中は瞑想を導きます。

<Point1>
スワラを確認することで、その時に行うべき行動が分かります。スワラを考慮することで、効率的で効果的な活動が可能となります。それがスワラヨガです。

プラーナと集中

プラーナが安定しているとき、集中は起こるのでしょうか。

プラーナは決して止まりません。プラーナはいつも動いています。そして、心も変化しつづけます。これらの2つの非常に動的なエネルギーを、安定した状態にする必要があります。

これがどれほど難しいかを想像することは、ほとんど不可能でしょう。集中はとても困難です。自分自身を完全に忘れることができるかもしれません。しかし、それは集中ではありません。ヴィジョンの中に、簡単にいることができるかもしれません。しかし、それは集中ではありません。

集中は、1つの線が遥か彼方へと伸びていくように、途切れることのない一点への意識です。それは完全で安定していなければなりません。

<Point1>
集中のためには、プラーナが調和していなければなりません。ハタヨガでは、プラーナの制御を第一に考えます。それにより自然な集中が達成できます。

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