ヨガを極める㊷

ヨガの訓練をする時間

アーサナやプラーナーヤーマの訓練をする時間は、午前4時から6時の間が理想的です。それは伝統的な考えです。身体は休息しており、空気も新鮮でマイナスイオンに満たされています。したがって、早朝にヨガの訓練を行うことが最も有益だと考えられます。

もちろん、忙しい多くの現代人にとって、これは難しいかもしれません。したがって、個人のライフスタイルに合わせて変えることができます。プラーナーヤーマは、一日の夕方など遅くに行うことができます。しかし、アーサナは朝に実践しましょう。

アーサナとプラーナーヤーマに関するルールがあります。アーサナを行う前、胃は空っぽでなければなりません。最も良い時間は朝食、昼食、もしくは夕食の前です。アーサナを行うとき、少なくとも食後3時間は開けましょう。

個人の要求に基づいて、時間は調整することができます。簡単なプラーナーヤーマの訓練であれば、胃が空っぽである必要はありません。基本的なルールを覚えておきましょう。アーサナを行う時に、胃が空っぽであれば、ヨガの訓練を続けることで完全な健康へと進んでいきます。

<Point1>
ヨガを実践するときに細かいルールがあります。すべてを厳格に守る必要はありません。自分のライフスタイルに合わせて、それを変えることができます。しかし、ヨガの訓練を空腹時に行うことは必ず守りましょう。

ヨガ訓練の順番

個人の体質、能力、そして要求に従って、アーサナ、プラーナーヤーマ、そして瞑想の訓練を選ぶべきです。一般的な訓練の順番は、最初にアーサナ、そしてプラーナーヤーマ、最後に瞑想です。

しかし、早朝は瞑想にとって最適なので、瞑想、アーサナ、そしてプラーナーヤーマの順番にします。アーサナを行った後、数分間休み、プラーナーヤーマを始めます。

人生のゴールは自己実現です。もし、訓練者が確かな成功を望むなら、アーサナ、プラーナーヤーマ、瞑想、そして勉強の体系的な毎日の実践が必須です。

ヨガは100%実践です。毎日ヨガを実践しましょう。日々の訓練は、体系的でなければ成功への道は遠くなってしまいます。熟達したヨガの指導者からヨガを統合的に学び、自らも体系的なヨガの実践ができるようになりましょう。そうすれば、最短で自己実現へと進むことができます。

<Point1>
ヨガの訓練は、決められたルールに従って行われなければなりません。様々なヨガの技術がありますが、その実践する順番は遵守します。まずはアーサナから始まり、プラーナーヤーマ、最後に瞑想です。しかし、ヨガの初級レベルであれば、アーサナを中心に実践しましょう。

ヨガの様々な訓練

Hatha Yoga Pradipikaにおいて、アーサナは、ハタヨガの最初の部分だとはっきりと述べられています。アーサナを訓練すると、エネルギーを失うというより、むしろエネルギーの増大を感じます。

もし、ヨガを行って疲れを感じるなら、それは訓練の仕方が間違っているからです。ヨガクラスに参加後、疲れを感じるなら、それはそのクラスの内容、もしくはヨガインストラクターの指導が間違っているからかもしれません。

<Point1>
ヨガを正しく実践できているかどうかは、ヨガクラスの後の自分自身の状態で判断できます。ヨガクラスの後に、疲れを感じるようなら、それはヨガを正しくできていません。もしかしたら、そのクラスが自分のレベルに合っていないのかもしれません。またクラスの中で、アーサナなど無理に行っているのかもしれません。ヨガクラスの後は、クラスに参加する前よりも元気になっているべきです。

 

アーサナの後に、ナディーを浄化するため、プラーナーヤーマの訓練をすべきです。そのために、ナディーショダナプラーナーヤーマが、最も素晴らしい訓練になります。ハタヨガでは、アーサナが最初で、次にプラーナーヤーマ、ムドラー、そしてバンダの流れになります。最後に、瞑想のために静かに座ります。

ハタヨガの体系的な科学において、最初にプラーナの粗大な現れである身体の準備をしなければなりません。アーサナを通してプラーナを活発にし、それからエネルギーの通路を浄化するためにプラーナーヤーマを実践します。

<Point2>
ナディーショダナプラーナーヤーマは素晴らしい訓練ですが、そのための準備が必要です。プラーナーヤーマが初めての人は、ナチュラルブリージングなど、プラーナーヤーマの基礎から始めましょう

ヨガの7支分

パタンジャリのヨガスートラでは、ヨガの8支分が述べられています。しかし、ハタヨガのシステムは、それとは少し違っています。

Gheranda Samhitaでは、最初にshatkarmaと呼ばれる身体の浄化訓練が論じられています。主なものとして、neti、dhauti、basti、nauli、kapalbhati、そしてtratakaがあります。これらは、ハタヨガの6つの浄化技術と考えられます。Sage Gherandaは、これらの身体を綺麗にする訓練をヨガの最初の面だと考えています。

次に、アーサナが述べられています。Sage Gherandaは、アーサナを身体を強く安定させるものとして論じています。ここでの目的は、肉体的な痛みや苦痛なく、身体を完全に制御する段階に達することです。

3番目に、Sage Gherandaは、身体におけるプラーナの流れを制御するムドラーについて述べています。彼は、プラーナが身体に熱とエネルギーを生み出すと考えています。高度な訓練において、訓練者が長時間座り続ける時、身体が熱を発します。通常、このエネルギーは失われ、身体の中でプラーナの力が制御されません。

しかし、ムドラーを実践することで、プラーナの力、もしくはエネルギーが身体の中に引き込まれ、消えることがありません。Sage Gherandaは、ムドラーを身体にプラーナを保持するためのものとして論じています。

ムドラーの後、プラ―チャーハーラが、4番目の面として述べられています。最初に、身体が浄化され不調が取り除かれます。次に、アーサナで安定性が達成されます。それから、ムドラーを通してプラーナが制御されます。

4番目に、心は自然に内側へ向いていきます。Sage Gherandaは、心が内面化し集中するとき、プラーナが簡単に目覚めると考えています。そのような状態では、プラーナを目覚めさせたり、心を内向的にする必要はありません。プラ―チャーハーラの後は、微細なレベルの経験が自然に起こり、プラーナを目覚めさせることができます。

プラ―チャーハーラの次に、Sage Gherandaは、プラーナーヤーマを5番目の面として含めています。プラーナーヤマの伝統的な訓練では、吸うと吐くの呼吸がカウントされ、その長さを同じにします。

Sage Gherandaは、これと同じシステムを用います。しかし、カウントの代わりにマントラを使っています。マントラを利用することでプラーナーヤーマをより強力にしています。

呼吸とともにマントラを唱えることで、その振動の効果が感じられ、集中を増し、プラーナのエネルギーを生み出します。プラ―チャーハーラとプラーナーヤーマの組み合わされた効果を通して、目覚めたエネルギーの制御を行います。

その後は、dhyana、瞑想が6番目の面として入れられています。プラーナが目覚めた時、心は内向的となり、瞑想が自然に起こります。

Sage Gherandaは、3つのタイプの瞑想、外部の瞑想、内部の瞑想、そして一点への瞑想について述べています。外部の瞑想においては、宇宙と感覚によって作られた経験への意識があります。内部の瞑想においては、微細な心のレベルにおいて作られた経験があります。そして、一点への瞑想では内的実現が達成されます。

7番目の面では、samadhiが述べられています。そして、そこではどのようにその面へ入っていくのかについての重要なヒントが与えられています。

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