ヨガを極める㉔

基礎としてのハタヨガ

ハタヨガの必要性

なぜハタヨガは、他のヨガを実践するひとのために必要なのでしょうか。ジュナーナヨガ、ラージャヨガ、カルマヨガ、もしくはラーヤヨガなど、どのヨガの訓練をしていても、ハタヨガがヨガの基礎となります。

ハタヨガは、すべてのより高度なヨガの基礎を提供します。そして、それは現実的で実践的なヨガです。それは身体とプラーナについて話します。それはポーズを教えます。それは神経と内分泌系を調和します。それは代謝を調整します。

<Point1>
どのようなヨガの道を選ぼうと、ハタヨガは必要です。なぜならそれは、私たちの存在の基本である身体、そしてプラーナを調整するからです。すべてのヨガの基礎がハタヨガです。

 

ヨガは抽象的な科学ではありません。それは現実的な科学です。ヨガでは、身体が浄化され、神経系が制御され、プラーナが良く機能しなければ、正しく考えることができないと知られています。同時に、ヨガは、心と意識の様々な段階について話します。そして、瞑想の最も素晴らしい科学を教えてくれます。

ハタヨガの位置

ヨガ全体におけるハタヨガの位置づけはどのようになっているでしょうか。

多くの人が、アーサナやプラーナーヤーマがヨガ体系全体を構成していると信じています。しかし、そうではありません。それらは、ヨガの最初の段階でしかありません。現在ヨガを行っている人の多くは、ヨガにおける準備だけを行っているようです。果たして、それでヨガを実践していると言えるでしょうか。

しかし、最初の段階はとても重要です。準備段階を習得しなければ、いかなる努力も無駄になります。さらに、ハタヨガにおける身体の訓練は単に身体のためだけではありません。

<Point1>
アーサナやプラーナーヤーマは、ヨガの最終的な目的を達成するための準備的な技術です。したがって、それらだけでは十分ではありません。しかし、アーサナとプラーナーヤーマは、より高度はヨガの訓練のために非常に重要です。

 

科学的な研究は、アーサナとプラーナーヤーマの定期的な訓練が、身体だけでなく、心の状態にも影響を及ぼすことを示しています。落ち着きのなさ、心配、不安、神経症、そして不眠症などの心の状態はまた身体のポーズや呼吸の訓練を通して安全に治されるでしょう。

ハタヨガの訓練は内分泌腺、甲状腺、そして膵臓を調整するのを助け、それらの不調を取り除きます。このように、これらの訓練は身体の問題を癒すだけでなく正してくれます。さらに、それらは心の不調和な状態を変えます。

<Point2>
私たちの身体、心、さらにプラーナはお互いに密接に影響し合っています。アーサナとプラーナーヤーマは心の訓練ではありませんが、それらを実践することで心に大きな効果をもたらします。

 

ラージャヨガなしに、ハタヨガを完成することはできません。またハタヨガなしに、ラージャヨガを完成することもできません。ハタヨガとラージャヨガはお互い密接に関わり合っています。

どのヨガを訓練すべきか

毎日の生活を行っている人たちは、どのように実践すべきヨガを知ることができるでしょう。

ヨガは、身体とプラーナの準備と浄化をする、ハタヨガから始まります。ハタヨガは、ヨガの初歩的な教育に属します。誰もが身体を意識します。なぜなら、それは物質的で、目に見え、触れることができ、感じ、経験することができるからです。

初歩的な教育が終わると、生徒は次のより高いレベル、ラージャヨガ、マントラ、ダーラナ、ディヤーナへ進みます。このレベルも通過しなければなりません。心は、見ることも、触ることも、感じることもできません。しかし、浮かび上がる考えや欲望ゆえに、心をつかむことができます。そのとき、身体を越えた何かがあります。そして、それが心として知られています。

そして、ヨガの大学レベルはカルマヨガ、バクティヨガ、ラージャヨガ、そしてジュナーナヨガの構成要素の連合が含まれるでしょう。ヨガの大学レベルでは、これらのすべてのヨガが1つに統合されます。

さらに、クンダリーニヨガやクリヤーヨガのような、より高次のヨガがきます。身体、ナディー、感覚、そして脳のすべての準備がハタヨガで行われます。すべての心の行動は、ラージャヨガを通して調整されます。そうして身体と心について心配する必要がなくなり、クリヤーヨガの訓練を始めることができます。

クリヤーヨガの働きは、よい性質、もしくはより良いヨギーになることではなく、むしろそれはまだ触れたことがない、もしくは経験したことがない意識の面にアクセスすることです。それは、人間の精神的な領域です。したがって、ハタヨガとラージャヨガの過程を終了した時に、クリヤーヨガを学びます。

心を越えて、経験のもう1つの面があります。それは意識です。心は経験されますが、意識は経験できません。たとえサマーディの最も高い状態でさえ、心が静まり安定していても、人間の意識の直接的な認識はできません。人間の意識は無限です。それは時間や空間に制限されません。それは存在の継続で、経験の連続です。

クリヤーヨガの訓練で、意識の面へのアクセスが始まります。その領域で出くわすエネルギー、強さや力は、人生の質を改善することに使われます。そして、クリヤーヨガは自立した訓練で、個性の眠っている中心を目覚めさせます。

初歩的な教育を完了しただけで、大学の学位を期待することはできません。ハタヨガの訓練で気分がよくなり、障害が取り除かれ、堅さがなくなり、筋肉はより柔軟になります。しかし、障害がなくなりより柔軟になったことが、目的を達成したことにはなりません。

1つの目的が達成できたら、ヨガ訓練の次の段階へと進む時です。アーサナ、プラーナーヤーマ、シャットカルマ、身体の準備、そして心の準備は初歩的な教育を示します。ラージャヨガ、心の管理は、より高い第2のヨガのレベルです。そして、創造的な性質を引き出す他のヨガは大学レベルを表します。このように私たちは、初歩的、第2の、そして大学レベルといった、どのヨガを行うのか決めることができます。

<Point1>
様々なヨガの道がある中で、それらを統合的に実践していくことが勧められます。しかし、ヨガの目標を達成するために取るべきステップがあります。ここでは、3つの段階でそれらが説明されています。

第1に、すべてのヨガの基礎となるハタヨガの段階、第2に、心へアプローチしていくラージャヨガの段階、最後がすべてを統合していく、そして意識の面に接触していくクリヤーヨガの段階となります。

「超美人ヨガ(AnandaYoga)」のヨガインストラクター養成講座では、ヨガインストラクター養成YTT100とYTT200で、第1と第2段階を習得します。さらに、ヨガインストラクター養成YTT350以上で、第3段階のクリヤーヨガを学んでいきます。

 

人々はどのように心から闇を取り除くための光を見つけることができるでしょうか。現実は1つではありません。多くの現実があります。ヨガのそれぞれの面はもう1つの微細なヨガへの手段です。あるレベルが完成すると、人間の性質の1つの面がカバーされます。そして、それはもう1つのクラスへ移動する時です。

重要なことは、次へと移動する前に、前の段階を完成させることです。ヨガのある段階が完成されなければ、次のレベルは決して経験できません。

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