ヨガ訓練のレベル
自分に合ったレベルのヨガ訓練を行うことは非常に大切です。自分のレベルに合わないヨガの訓練を行っても効果は期待できず、逆に体調を崩したりすることもあります。
ヨガで成功するためには、自分のレベルに合った訓練を行い、急がず徐々にレベルを上げていくことが必須です。そのためにも本物のヨガに熟達したヨガインストラクターから指導を受けましょう。
もし身体に何が起こるかについての情報が無く、もしくは何が起こっているのかを知らず無理してしまうなどで、ヨガの技術が不適切に訓練されたなら、自分自身を傷つけることになります。
多くの人がヨガを正しく行わない結果、多くの問題を経験します。ヨガの基本的なルールを守らず、次から次へと様々なヨガの訓練を行ことは正しい道ではありません。
ヨガ訓練それぞれの連続する段階を通して、個人のレベルの完成度と理解がますます洗練されていきます。初心者では、私たち存在の粗大なレベルである身体を扱うアーサナを中心として実践していきます。訓練が進むにつれてより微細なレベルへとアプローチしていきます。
粗大な構造はアーサナを通して障害が取り除かれ、次のレベルでプラーナーヤーマ、そしてさらに次のレベルでバンダ、それから訓練者は細胞内の情報が感じられるレベルに到達します。これはムドラーについて理解し始める段階です。
弱い身体とヨガ訓練
一般的に年齢とともに身体は衰えていきます。また年齢に関係なく、運動不足などで身体が弱くなっている人も多いでしょう。身体が衰えていたり弱っている人はヨガで成功することはできないのでしょうか。そのような人たちがヨガをやる意味は無いのでしょうか。
身体が堅いとか動かないとかだけでヨガの訓練をあきらめるべきではありません。身体が衰えているとか若いとかは問題ではありません。誰もがハタヨガの訓練を行うことができ、自己実現を達成することも可能です。
もし存在の真実を経験したいという内的な欲求があるなら、身体の状態に関わらず成功することができるでしょう。
Hatha Yoga Pradipikaでは「若かろうと年寄りであろうと、病気であろうと、訓練によってすべてのヨガで完成に到達することができる。」と述べられています。
自分のレベルに合ったヨガ訓練を行うことと同じように、自分の身体や心の状態に合ったヨガの技術を実践していくことが大切です。そうすることで、誰もがヨガの最終地点にたどり着けます。
ヨガの規則
ハタヨガの伝統的なシステムには理解し、従わなければならないいくつかの規則があります。
ハタヨガはエネルギー、クンダリーニ、そしてプラーナを目覚めさせるための手段として、個人の身体を調整する科学です。したがって、生活の状態と食習慣は、ある規則に従うことによって適切に構築されなければなりません。
ハタヨガの経典は、もし個人の環境と習慣が不純なままであれば、ヨガの技術を実践することによって純粋を獲得することができないと述べられています。
家の中そして家の外ではどのような環境であるべきでしょうか。ハタヨガの経験を完成するために、私たちはどのような態度を維持すべきでしょうか。Shiva Samhitaでは以下のように書かれています。
「ヨギーは訓練の規則に従ってヨガを実践すべきだ。得たもので満足し、感覚を制御し、日々の義務に巻き込まれないものはヨガの訓練によって離脱できる。」
注意を分散させる心の混乱から自由な環境で生活することによって、心とエネルギーが肯定的で建設的な方向へと育ちます。食事を規制し、決まった食事の時間を確立することによって、プラーナが浄化され、身体と心がより安定します。
肉体的な調和を獲得した後に、身体におけるエネルギーが動き、そして目覚め始めます。その目覚めはチャクラとプラーナのレベルで感じられます。
ハタヨガの訓練を深める
アーサナとプラーナーヤーマの訓練を行うときに取り入れるべき意識の形があります。
1日目にアーサナとプラーナーヤーマの訓練をするとき、身体の外側、筋肉や関節のイメージを持ちます。プラーナーヤーマの間は、肺が動いているのを感じます。
2日目には、筋肉、骨、関節、そして四肢へと意識を落として、身体のより深いレベルへ入ります。アーサナとプラーナーヤーマの訓練をしている間、自分自身を原子の存在として見ます。身体における原子構造の考えを持ち、アーサナとプラーナーヤーマにおいて、原子レベルでその反応を見るようにします。
3日目は、アーサナとプラーナーヤーマの同じ訓練を行いますが、身体の神経細胞構造を意識します。
4日目には同じ訓練を行いますが、純粋なエネルギーの領域へとより深く入っていきます。あなたの身体を光の形として映像化します。腕、脚、胴体は光の異なったパターンで構成されています。アーサナもしくはプラーナーヤーマの訓練をするときに閃光を見ます。
5日目には別のレベルに入ります。身体を、肉体的な構造としてではなく意識として経験します。身体を感覚、感情として経験し、身体の中の感覚と感情の変化を見ます。
6日目には、自分自身を純粋な知性として見ます。
7日目には、身体と心から完全に離脱し、それらを別々の存在として見ます。身体と心の自然な活動を見ます。
以上のように1つの段階から次へと移っていきます。もしこの過程を7日間で完了したなら、8日目には自己と身体に対する自己認識が変わっているでしょう。この方法を試してみましょう。それはとても魅力的で、自己認識の新しい面を与えてくれるでしょう。
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