ヨガを極める70

ヨガによるストレスの管理

ヨガによる心の緊張の解放

アーサナとプラーナーヤーマは、なぜ心の緊張を解放するのに重要なのでしょうか。

人々は、アーサナとプラーナーヤーマが、単なるエクササイズだと考えています。しかし、それらはエクササイズではありません。それらをエクササイズとして訓練すべきではありません。それらを十分に注意して訓練すべきです。

科学的な研究は、アーサナの訓練中に、内分泌系全体が大きく影響されて、結果として、毒素が除去され、エネルギーの詰まりが取り除かれることを示しました。

アーサナとプラーナーヤーマの訓練は、最初に筋肉、それから心の緊張を取り除きます。心の緊張は、対処すべき最も重大なものです。日常生活で起こる、考えすぎ、間違った思考、そして危険な考えは、すべて心の緊張の原因となります。

ヨガの人生への適用

もし、アーサナ、プラーナーヤーマ、リラクゼーション、ヨガ二ドラー、そして集中が、日々の訓練に取り入れられたら、あらゆる種類の緊張を管理することが可能となります。

最も困難な状況においても、健康を維持する能力を開発することができます。最も過酷な状況においても、自己の内的力を経験する力が沸き起こるでしょう。

それが、人生におけるヨガの適用です。

ヨガによる最高の健康とリラクゼーション

ヨガでは、なぜ最高の健康とリラクゼーションが非常に重要なのでしょうか。

一般的に誰もが、身体、もしくは心の2つのエネルギーのうち、1つが不調和になっています。誰もが、健康だとしても、人生のある地点で、心配やストレス、欲求不満や緊張などに直面するでしょう。

アーサナとプラーナーヤーマが訓練されるとき、その最初の任務は、ナディスの詰まりを取り除くことです。そうすると、身体と心は最高の健康を獲得できます。

最高の健康の経験は、超越的な経験で、いかなる制限や、いかなるストレスを経験することなく、そこには、エネルギーの自由な流れと、完全な目覚めがあります。

ヨガは、生理学的な調和と緊張の両方が、心によって感じられると言います。逆に、心のリラクゼーションと緊張は、身体で感じられます。

身体に調和、均衡、そして最高の健康の感覚があるとき、私たちは、それを脳と心で経験します。この状態は、最終的に心の眠っている部分に影響し、潜在力を目覚めさせます。これが、ヨガにおける完全な健康の考えです。

健康の話をするとき、ヨガでは身体の健康を意味しません。健康の話をするとき、ヨガでは生理的な問題の緩和を意味しません。健康について話すとき、ヨガでは、性格のすべてのレベルと面における調和、バランス、そして均衡を意味します。

この経験が獲得されるとき、完全なリラクゼーションの状態が達成されます。感覚的な知覚は、内向的になります。リラクゼーションのこの状態において、世俗的な対象物への意識もまた内向的になります。

気づくことは、外的な経験で、内的なものではありません。そして、ヨガの目的は、内的な経験に気づくことです。それは、自己の能力、限界、そして潜在力を理解するのを助ける、外側と内側の両方の現実に気づくことです。

したがって、ヨガは身体、心、そして、精神の科学だと考えられます。それは、存在全体の完全な健康のための科学です

 

止まることのない心

ヨガは、どのように止まることない、落ち着きのない心を、静かにさせることができるのでしょうか。

一般的に、落ち着きのなさは、考えすぎと欲望のためです。そして、それは心が制御されていないことを示します。

身体には、エネルギーの2つの形があります。1つはメンタルエネルギーとして、もう1つは生命エネルギー(プラーナ)として知られています。

落ち着きのなさを感じるとき、それはメンタルエネルギーが高く、生命エネルギーが低いことを意味します。そこには不調和があり、感覚器官が、とても活発で、運動器官が不活発です。

ハタヨガの言葉で、私たちはこれを、イダーとピンガラーナディーの間での不調和と呼びます。現代科学の言葉では、交感神経系と副交感神経系の不調和です。

この問題へのアプローチには、2つの方法があります。それは、メンタルエネルギーの量を抑制するか、プラーナのエネルギーの量を増やすかです。

ハタヨガ、ラージャヨガ、もしくはヨガの様々な形態の目的は、この調和した状態を生み出すことです。過度なメンタルエネルギーを抑制するために、マントラを繰り返すことが、最も優れた訓練です。あるいは、ハタヨガでは、身体におけるプラーナのレベルを高めるように言います。

加えて、落ち着きのなさに関係するある種のホルモン分泌があります。最もかき乱すホルモンは、アドレナリンとテストステロンです。もし、これらのホルモンの流出が制御されるなら、落ち着きのなさを導く生理的原因が克服されるでしょう。

定期的なアーサナ、プラーナーヤーマ、そして瞑想の訓練によって、ホルモンの生産が制御され、心とプラーナのエネルギーが調和され、そして、落ち着きのなさのような問題が起こらなくなります。

 

止まることのない心のためのヨガ訓練

落ち着きのない心を安定させる、ヨガの訓練は何でしょうか。

落ち着きのない心を、すぐに安定させるためには、プラーナーヤーマの訓練が特に有効です。

混乱を感じたとき、座ってナディーショダナを行うために、鼻を閉じる必要はありません。代わりに、精神的なプラーナーヤーマを実践しましょう。心の中でイメージします。

「私は左鼻から吸っている。私は右鼻から吐いている。」

目を閉じる必要さえありません。

Bhramariを行うために、耳を閉じる必要はありません。ただハミングを始めます。これは、落ち着きのなさと不安の状態を打ち破るのに即効性があります。

 

ヨガによる不安の扱い方

どのように不安や心配に対処すればよいでしょうか。

不安と緊張、もしくはストレスは、同時に様々なレベルで経験されます。不安とストレスが通常経験される4つの部分は、筋肉、神経、脳、そして感情です。

最初に、不安が経験されるレベルを、特定する必要があります。アプローチ法は、それが何かによります。もし、すべてのレベルで不安を感じているのなら、様々なアプローチが要求されます。

もし、身体と感情全体が、ストレスのかかる状況によって影響されているなら、簡単なポーズ、プラーナーヤーマ、そしてリラクゼーションの訓練をすべきです。Tadasana、tiryak tadadana、kati chakrasana、そしてpawanmuktasanaが勧められます。ナディーショダナのようなプラーナーヤーマと、bhramari、そしてヨガ二ドラーがまた行われるべきです。

1回のセッションで、不安を解消できるわけではないことを覚えておきましょう。阻害されたエネルギーを解放させ、エネルギーを調和させる努力を続けなければなりません。したがって、訓練は、快適な状態に到達するまで続けなければなりません。

感情面での不安には、2つの訓練が助けになります。1つはトラータカ、そして、もう1つは内的沈黙です。これらを順次、最初に、トラータカ、それから内的沈黙を行います。

ストレスとヨガのバンダ

バンダの訓練をしているとき緊張が生まれます。バンダは、どのようにストレスを緩和するのでしょう。

ストレスや緊張があるとき、ブロックされる身体の3つの部分があります。プレッシャーがかかると、多くの人は、お腹、会陰、もしくは首が絞めつけられるのを感じます。頭痛は、首の筋肉の締め付けによって生じます。

これは無意識の緊張で、バンダは意識的な緊張です。無意識の緊張はストレスを生み出し、意識的な緊張は、動きが制御されるので、ストレスを解放します。これは、緊張が生み出されるのではなく、制御され、そして、導かれることを意味します。

これら3つの部分は、身体のストレスを反映します。例えば、兵士はお腹の部分がとても堅い傾向にあります。これはマニピューラチャクラが活性化していることを意味します。そして、彼らは強い攻撃性を持ち、とても活動的です。

同様に、会陰部分に収縮が起こるとき、ムーラダーラチャクラとスワディスサーナチャクラが締め付けられるので、恐怖と不安があります。しかし、ムーラダーラとスワディスサーナが意識的にブロックされるとき、心の緊張とストレスが解放されます。

腹部が収縮されると、マニピューラチャクラのエネルギーが解放されます。忙しい日の終わりに、首が緊張し堅くなっているとき、それを解き放つために首を上下に動かします。

Powered by 超美人ヨガ(AnandaYoga)
「King of Yoga(ヨガの王道)」
ここでしか学べないヨガがある!