ヨガを極める58

ヨガにおける否定的な心の影響

どのように否定的な心が、プラーナに影響するでしょう。すべてのプラーナが調和しているとき、身体と心は理想的な状態です。しかし、これは通常ではありません。使いすぎや間違った使い方のため、ほとんどの人のプラーナは不調和の状態です。

日々の生活で、心配やストレスが最大限に、プラーナを使います。従って、プラーナの場が使い果たされています。これは、結果として、疲れ、憂鬱、そして不効率な消化や循環の原因となります。この悪いサイクルが続くにつれ、身体は歩いたり、仕事をしたり、考えたりする力を失います。そして、神経症や不安を引き起こします。

これを正すために、プラーナが継続的に充電されることが必要です。そうすることで、それらの機能が最適化され、調和が維持されます。これがプラーナーヤーマの第一の目的です。訓練を通して、プラーナを充電します。プラーナが十分に充電されると、それは目覚めます。

<Point1>
日々の生活で、知らない間にプラーナの力が消耗しています。それは眼に見えないので、ほとんどの人がそのことに気づきません。結果として、心と身体が弱くなり、病気の大きな原因となります。

プラーナーヤーマの訓練により、プラーナの力を維持していくことが、心と身体の健康にとても重要です。

ヨガにおける思考の影響

どのように思考は、プラーナ、もしくは微細なエネルギーシステムに影響するでしょう。

思考、心の形態と変容は、心と意識にエネルギーの波として存在します。従って、それらは、ナディスにおけるエネルギーの傾向に直接、そして生得的に影響します。

思考の性質によって、エネルギーネットワーク全体で、チャクラと同様に、それぞれのナディスが影響されます。もし、思考が確認されなければ、エネルギーシステムは時間をかけて使い果たされます。

否定的な思考パターンが強化され、心は弱められます。このような理由から、妄想やサムスカーラから自由になるのは難しいです。例えば、横柄さの経験にひたることで、マニピューラとアナーハタの領域と、そこでのナディスのネットワークに障害を生み出します。横柄さのすべてのさらなる波は、障害を強化します。

抑圧する傾向は、アナーハタとヴィシュディ領域における障害を生み出します。ナディスにおけるこれらの障害は、しばしば身体の病気として現れます。

プラーナーヤーマの間、私たちはゆっくりと深い呼吸をするので、プラーナが阻害された部分に導かれます。この過程を通して、エネルギー回路が回復し、弱い部分が徐々に力を取り戻します。この部分のナディスを通して、プラーナの流れが増加し、障害を取り除きます。

たとえ私たちが自分の固有の障害に気づいていなかったとしても、プラーナーヤーマが正しく訓練されたとき、エネルギー循環全体が影響され、徐々に浄化されます。浄化は、プラーナのレベルと同時に、身体と心のレベルで達成されます。これは、たくさんの肯定的な変化をもたらします。

<Point1>
否定的な思考は、ナディスやチャクラといった、エネルギーネットワークに大きな影響を及ぼします。結果として、それはプラーナの力を弱め、身体の病気につながります。プラーナーヤーマの訓練の重要性が、ここでも確認されます。

ヨガにおける落ち着かない心

絶えず動く心は、私たちのエネルギーにどのような影響を与えているでしょう。

執着は、エゴから生まれます。エゴには、自己を強化する隠された欲望があります。他に印象を与えようとする隠された欲望があります。他を押しやり”私”を主張する隠されたエネルギーがあります。心を客観的に見て、現れる様々な状態を観察するとき、確かに執着がそこにあります。

この執着のため、心のエネルギーは、一点に集中する代わりに分散します。落ち着きのなさは、心の性質だと言われます。しかし、心が安定するときに、それが受け取る安らぎは、落ち着きがない状態では達成されません。従って、落ち着きのなさは、心の本当の性質ではありません。

心の基本的な位置は平安で、この状態でそれは、それ自身でエネルギーを充電することができます。

ヨガにおけるエネルギーの調和

身体と心のエネルギーを調和する方法は何でしょう。

Hathaという言葉は、太陽のエネルギーと月のエネルギーの2つの面を象徴しています。Haはプラーナの力に関係する太陽のエネルギーを表し、thaは心の力に関係する月のエネルギーを示します。

ハタヨガの目的は、身体と心の活動を調和することです。私たちには、これら2つのエネルギーがあるので生きています。プラーナの力のため、私たちは身体において活力を経験します。そして、心の力のため、私たちは心の活動を経験します。

ハタヨガは、身体と心の調和やバランスを生み出す方法です。ハタヨガは、プラーナと心の力の制御が完了するときに完成します。ハタヨガは、身体におけるプラーナの流れを調和させる方法で、それによって、心の分散した状態を集中した状態へと変換します。

クンダリーニの目覚め

プラーナと心の力は、どのようにクンダリーニを目覚めさせるでしょう。プラーナがスシュムナーの入り口で保持され、ネクターがサハスラーラで保持されるとき、クンダリーニが、ネクターとプラーナの両方を奪い、目覚めると言われています。

クンダリーニがビンドゥへと上昇すると、すぐにネクターがアジュナへと流れ始めます。そこからシステム全体が満たされます。結果、至福に満たされた状態になります。

それは、身体と心のネクターの浸透による経験の変換過程です。身体と心が安定し、そして、それはスピリチュアルライフにおける記念すべき達成の基礎です。

心の力の流れを制御することができるヨギーやヨギーニは、ビンドゥを安定化させ、結果として、ネクターがこぼれることなく、プラーナによって干からびさせられません。

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