ヨガを極める㉙

進化のための訓練

クンダリーニの目覚め

クンダリーニは、ハタヨギーによって行われるプラーナーヤーマ、アーサナ、そしてムドラーによって、ラージャヨギーによる集中と心の鍛錬によって、バクタによる献身と完全な自己放棄によって、ジュナーニによる分析的な意思によって目覚めます。クンダリーニの目覚めとサハスラーラにおけるその結合はサマーディの状態をもたらします。クンダリーニの目覚めなく、サマーディは不可能です。

選ばれた人は、上記方法のどれか1つで、クンダリーニの目覚めにとって十分です。多くの人は様々な方法を組み合わせなければなりません。これは精神的な道における訓練者の成長度合いによります。グルが訓練者の本当の位置を見つけ、短期間でクンダリーニを目覚めさせる適切な方法を示すでしょう。

これは医師がある病気の治療のために患者に適切な薬を処方するようなものです。1つの種類の薬では、様々な患者の病気を治療できないでしょう。したがって、1つの種類の訓練が、すべての人に適切というわけではありません。

<Point1>
クンダリーニを目覚めさせる方法は1つではありません。一般的には、様々なヨガの技術を用い、段階的に、そして統合的にアプローチしていくことが勧められます。

ヨガにおける超自然的な力

様々なヨガは、どのように訓練者に超自然的な力を身につけるのを助けるでしょう。ハタヨギーは、身体とプラーナから訓練を始めます。ラージャヨギーは、心から始めます。そして、ジュナーナヨギーは知性と意思から始めます。

ハタヨギーは、プラーナとアパーナの結合によって超自然的な力を獲得します。ラージャヨギーは、ダーラナ、ディヤーナ、そしてサマーディの訓練によってそれを得ます。ジュナーナヨギーは、純粋意思を通してそれを示します。バクタは、自己放棄と、結果として起こる恩寵を通してそれを獲得します。

<Point1>
ヨガの訓練を通して、超自然的な力を獲得することが可能です。しかし、それはあくまでもヨガの道における副産物です。その力を得たとしても、それを気にせず、無視し、最終的なゴールに到達するまで、自らの道を進んでいくことが大切です。

 

集中はすべての訓練者にとって必要です。ハタヨギーとラージャヨギーは6つのチャクラに心を集中します。バクタは彼らの神に集中します。

ヨガの様々な訓練

ヨガの様々なシステムは、どのようにヨガの実践者を訓練するでしょう。身体の訓練のためにはハタヨガがあります。ハタヨガの訓練をするときには、その規則と規定を正確に知らなければなりません。

心の訓練をするためには、ラージャヨガを実践します。感情を流すためにはバクティヨガの訓練をしなければなりません。過剰な、もしくは言うことをきかない感情の流れは最も重要です。それに上手く対処しなければ、精神的な身体に不具合が生じるでしょう。精神的な身体を鍛えるためには、多くの困難を経験しなければなりません。

この精神的な身体を慣らすためには、訓練者は特別な人生を経験しなければなりません。ほんの少しの人だけが、普通の生活でこの精神的な力を得ることができます。感情がバクティヨガによって、心がラージャヨガによって、そして身体がハタヨガによって飼いならされるように、精神的な身体はアシュラムヨガによって訓練されます。

<Point1>
ヨガの訓練者は、身体だけでなく、心、感情、そして精神的な部分まで鍛錬していく必要があります。それらの中で精神的な訓練は最も困難です。したがって、日常生活から離れ、アシュラムのような場所で、一定期間ヨガの訓練を行うことが推奨されます。

ハタヨガにおける変容の印

ハタヨガにおける変容のサインは何でしょう。

ハタヨガの訓練をすると、身体の目に見える部分、空腹と渇き、排尿と排便、発汗の質、もしくは臭い、脂肪蓄積に関係する身体の構造と他の代謝プロセス、声の質、思考と瞑想の質、そして眠りの質に変化があります。

他のヨガの形が訓練されるとき、その兆候はまた違います。

<Point1>
ヨガ訓練を続けていくと、身体、心、精神面で様々な変化が現れることがあります。しかし、それらは人によって違います。全く何もない人もいるでしょう。ヨガの訓練は、表面的な部分だけでなく、私たち存在のより微細なレベルにも影響するので、その変化が表面に現れるのに時間がかかる場合があります。どのような変化が起こっても、心配はいりません。熟達したヨガの指導者の指示により、訓練を続けていきましょう。

ヨガによる訓練者の進化

様々なヨガは、どのように訓練者を進化させるでしょうか。

ハタヨガは、私たちをプラーナと心の2つの力の調和へと導きます。ラージャヨガは、私たちに心の分散する性質を管理する力を与えてくれます。クンダリーニヨガは、私たちを精神的な目覚めへと導きます。クリヤーヨガは、純粋意識の変更された状態を私たちに確立します。

このようにそれぞれのヨガは、特別な訓練による特定の目的を持ちます。ヨガは結合を目的としますが、ヨガのプロセスは人間の潜在力の具現化です。

ヨガのもう1つの重要な点は、ハタヨガ、ラージャヨガ、クリヤー、もしくはクンダリーニヨガであろうと、訓練が内的な経験へのドアを開けることです。内的な経験が人生において永続的になる必要があります。

<Point1>
ヨガの訓練を続けることにより、訓練者は進化していきます。ここで言う進化は、私たち人間が持っている潜在力の発揮と言うことができます。誰もが潜在的に素晴らしい能力を持っています。しかし、ほとんどの人がそれを使えていません。ヨガの訓練を通して、それを利用できるようになります。

ハタヨガにおける意識の拡大

他のヨガの訓練と比べて、ハタヨガはどのように意識を拡大を行うでしょうか。

ハタヨガは意識を拡大し自己を実現するために、その鍵としてプラーナを使います。あるヨガのシステムは、心の浄化と集中、他には感情の浄化と流れ、そして知性の浄化と智慧の開発による自己実現を目的とします。

重要な生命力を高次へと導くたくさんの方法があります。ハタヨガはすべての人にとって最も実践的な手段によってそれを達成します。

<Point1>
意識の拡大は、ヨガの重要な目的の1つです。そして、ハタヨガはそれをプラーナの制御によって達成します。他のヨガはまた別の方法を持ちます。しかし、ハタヨガの方法は、他のものと比べ、比較的容易に実践が可能です。

心とプラーナの関係

様々なヨガにおける経験される心とプラーナの間の関係はどうなっているでしょうか。

最も重要なことは、心について知ることです。第1に、心が止まるとき、プラーナが止まります。第2に、プラーナが止まると、心が止まります。第3に、感情を止め、そしてプラーナと心を制御します。これらの3つの方法がラージャヨガ、ハタヨガ、そしてバクティヨガです。

バクティの道において、感情が制御され、高次の自己へと導かれます。それによって、心とプラーナが制御されます。ラージャヨガにおけるプラ―チャーハーラ、ヤマとニヤマ、そしてダーラナとディヤーナによって、心と意識の影響が制御されます。ハタヨガで、プラーナーヤーマ、クンバカ、バンダを訓練することでプラーナが制御されます。プラーナを制御することによって心は自動的に停止します。

<Point1>
ラージャヨガ、ハタヨガ、そしてバクティヨガにおける心とプラーナの関係が示されています。ラージャヨガは、心からアプローチし、一方でハタヨガはプラーナからアプローチします。そしてバクティヨガは感情からアプローチします。それぞれのヨガにおけるアプローチの仕方が違っています。しかし、それらの最終的な目的は同じです。

 

1つの方法では十分ではないので、これら3つの方法を取り上げなければなりません。したがって、訓練は組み合わされます。ハタヨガ、ラージャヨガ、そしてバクティヨガの統合された訓練が他のヨガと並んで取り入れられます。

すべてのヨガの究極の目的

すべてのヨガの究極の目的は、集中でしょうか、それともスシュムナーの目覚めでしょうか。

努力、もしくは力によって心を集中させることはできません。したがって、心の集中ではなく、スシュムナーをどのように目覚めさせるかが大切です。

最初にスシュムナーを目覚めさせることによって、私たちはディヤーナ、そしてサマーディの状態に入ることができます。すべてのヨガはたった1つの目的、この第3の偉大なナディーを目覚めさせることに導かれます。

<Point1>
集中は、ヨガの訓練を通して達成すべき最も重要なものの1つです。しかし、それは容易ではありません。スシュムナーナディーを目覚めさせることによって、集中が達成できます。一般的に、スシュムナーナディーの目覚めを目指すことが推奨されます。

Powered by 超美人ヨガ(AnandaYoga)
「King of Yoga(ヨガの王道)」
ここでしか学べないヨガがある!