ヨガを極める㉖

多くのヨガの道

ヨガの道の決め方

ヨガの訓練は、すべて自制を目指したものです。

誰もが、人生の性質と人生に大きく影響する他の主題について内観し、そして探求する傾向を持っています。同じように、誰もが、感情的な傾向を持ち、そして継続的に1つの形からもう1つへと活動します。最後に、ほとんどの人が、存在としてのプラーナの面を認識していませんが、誰もが、プラニックボディと同様に心と肉体的な身体を持ちます。

ある人は、他の人よりもより感情的で献身的です。それらの人にとってはバクティヨガの道が勧められます。ある人は決して静かにできません。彼らはいつも活動し、自分自身を表現しています。これらの人たちには、カルマヨガが主な道です。

ある人は、より静かでより内省的です。彼らは人生に対する心の反応を観察する傾向にあります。ラージャヨガの道が勧められます。さらに、ある人は人生について強く探求する傾向があります。彼らは個人的な経験がなければ、いかなる答えも受け入れません。彼らはジュナーナヨガを訓練すべきです。

そして、より現実的で、心と身体の力を最もよい状態に調整すること、言い換えると健康と心の平安に関心がある人がいます。これらの人たちはハタヨガを訓練すべきです。

<Point1>
様々なヨガの道があるなかで、どの道を歩んでいけばよいのでしょう。基本的には伝統的な4つのヨガの道から1つ選びます。その時、上記で述べられているように、自分の性質に合ったヨガを選びます。そして、他のヨガは行わないのではなく、それらを含めて統合的に実践していくことが勧められます。

問題を解決するヨガ

肉体的な問題があるなら、間違いなくハタヨガを実践すべきです。哲学的な問題があるなら、ジュナーナヨガをすべきです。

あなたがどのような問題を持っているかにより、実践すべきヨガを決めます。

もし肉体的もしくは心の不調があるなら、もしナディーがうまく機能していないなら、最初にハタヨガの訓練を行うべきです。そしてハタヨガはすべてのヨガの基礎になります。

<Point1>
各個人か持っている問題を解決するために、ヨガの道を選ぶことができます。私たちは様々な要素から構成されているので、肉体的な問題の解決のためにハタヨガを選んだとしても、全体としてヨガを実践していくことが望まれます。

ヨガとグナの影響

タマス的な性質の人は、まずはシャットカルマ、次にアーサナとプラーナーヤーマ、そしてプラ―チャーハーラとラージャヨガのシステムの訓練をすべきです。

タマス的な人は、最初にヤマとニヤマを行うべきではありません。なぜならそうすると多くの問題を持つことになるからです。したがって、最初にハタヨガです。ハタヨガは、タマス的な人に適した訓練です。

ラジャス的な人は、カルマヨガが重要で、バクティヨガもまた適しています。

サトビックな人は、どのヨガでもできます。

<Point1>
私たち人間の性質は、3つのグナ(タマス、ラジャス、サットバ)で分類することができます。それぞれのグナに合わせたヨガの道を選ぶことが大切です。

最も良いヨガは?

ヨガのすべてのシステムは、尊重されなければなりません。同時に、本来のヨガの目的を見失ってはいけません。

超越のヨガ、高次のヨガの話をするとき、ハタヨガは関係ないと言うことはできません。高次の精神や自己について話すとき、訓練は関係ないと言うべきではありません。ヨガの適切な形が、訓練者の進化と心の制限の状態によって与えられるべきです。

身体が病んでいるなら、クリヤーヨガは必要ありません。ハタヨガが必要です。心が暴れまわる猿のようなら、プラーナーヤーマとマントラが役立ちます。感情的で、それを確認することができないときは、バクティヨガが必要です。

人生と習慣を制御したいとき、ラージャヨガが答えです。魂の性質、もしくは超意識の性質を分析したいとき、ジュナーナヨガがベストです。

<Point1>
最も良いヨガというのはありません。それは人それぞれ違います。すべてのヨガの道が尊重されるべきです。そして、それらを全体として、適切に利用していくことが肝要です。

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