ヨガを極める59

ハタヨガの訓練と心

ハタヨガの訓練は、身体もしくは心のためなのでしょうか。

すべてのヨガの訓練は、心の制御を獲得することを目的にしています。ハタヨガの訓練は、より高度なヨガ訓練の間、どのように心をサポートするでしょうか。

身体と心は、世俗的な出来事によって影響されないように構築されるべきです。心と身体は、亀のように必要なときは、その手足を伸ばし、脅威にさらされるときは、その堅い甲羅の防御の中にいるべきです。

手足は必要なとき外面化され、しかし、外部の出来事によって影響されないように内面化される、外部への感覚を象徴しています。この状態を完成するため、身体と心の必要な強さと制御を可能にする、ハタヨガの訓練が推奨されます。

亀としての象徴は重要です。私たちが知る世界の創造は、亀に支えられていると言われます。それは忍耐強さの象徴です。ヒンドゥの神話によると、宇宙の分離が始まったとき、その支えが失われ崩壊しそうになりました。ビシュヌ神が助けに来て、亀の形態で現われ、彼の背中で地球を支えました。そして地球が救われました。

もちろん、この伝説は文字通りのことを意味しません。それは創造と進化、そして存在の中心へと戻る動きの過程で何が起こったかの説明です。

個人の意識が、本当の自己へとより近づくにつれて、心が依存するもの、感覚と感覚の世界がより影響しなくなります。もし、心が完全に分解したなら、意識は空虚へ落ちるでしょう。意識が高次の状態へ移動するとき、心と身体の保存が行われなければなりません。

感覚は意思で、引っ込めたり伸ばしたりできるように、調整されなければなりません。ヴィシュヌの概念は、プラーナと意識を、身体と創造へとつなげる存在の1つの面です。

存在のより高い、もしくは、より純粋な状態を経験し、さらに粗大な領域において、身体と心を維持するために、私たちは準備しなければなりません。身体と感覚は、意識が引っ込み、そして感覚的な経験を続けるために、再び戻ってくるように訓練されるべきです。

ハタヨガは、身体が亀のようになる過程です。そうすることで外的な形態が、病気や不調和を生み出すものではなく、むしろ防御する覆いになります。

ヨガにおける健康と活力

ヨガは、今日ハタヨガとして知られている一連の訓練を発見しました。ハタヨガは、身体と心において、生命力を目覚めさせることを目的としています。

ヨガは、私たちの命を支配する2つの主な力があると認めています。肉体面でこの力は、感覚的な活力として経験されます。心の面でそれは、心の力として経験されます。

ハタヨガの訓練は、身体と心の活力の表現における統合、バランス、そして調和を開発します。この活力は、プラーナとして認識され、感覚の動きと心の機能に責任を持ちます。

ヨガでは、ストレスや緊張、病気や疾患のほとんどが、プラーナの活力における不調によって引き起こされると考えます。人間の身体におけるハタヨガの効果を調査した科学者は、ほとんどの心身の病気や疾患が、ヨガ訓練の正しい利用で効果的に管理されると結論づけました。

心身の問題は、ストレスと心と身体を悩ませる状況を管理する能力の無さのために起こると知られています。ストレスは、高血圧、心臓血管の問題、不眠症、心の不調和、消化器、呼吸器、そして循環器の問題の原因であると知られています。

人々は、どのようにリラックスするか、そして、どのように眠るのかさえ忘れています。私たちは、内的な調和をなくしたまま、そして休んだり、リラックスしたり、そして眠ったりするのに、薬にたよって生きていくのでしょうか。

ハタヨガの訓練は、とても重要です。なぜならそれらが、エネルギー、スタミナ、そして、身体の健康における調和を再現するからです。

サトヴィックな食事

食べ物は、直接、そして密接に心とつながっており、心の構成において重要な部分です。サトヴィックな食事は、心を穏やかにします。ラジャスな食事は、心を興奮させます。タマスな食事は、心を鈍くします。ベジタリアンでない食べ物は、サトヴィックではありません。それは、精神的な探求者にとっての食べ物ではありません。

一ヶ月間、牛乳と果物だけで生活してみましょう。一ヶ月間お肉を食べないでいましょう。実践的な経験は、心にとって何が悪いのかをあなたに教えてくれます。

食べ物は、心に重要な影響を与えます。重い、消化の悪い食事の後は、心を制御するのが難しいです。アルコールは、心に大きな興奮を引き起こします。

食べ物は、瞑想において重要な役割を果たします。瞑想の目的のため、食べ物は軽く、サトヴィックで、栄養のあるものでなければなりません。

身体は、食べ物で作られます。果物や牛乳のような軽いサトヴィックな食べ物は、あなたを簡単に静かにさせてくれます。

Chhandogya Upanishadは、「純粋な食べ物は、純粋な心を導き、そのとき自由を獲得する。」と述べています。私たちは、食事について規律を持つべきです。

シャットカルマと心

シャットカルマの肉体的な効果は、どのように心に影響するでしょう。

身体は、ドーシャとして知られているkapha、pitta、そしてvataの3つの要素を持ちます。ドーシャにおける不調和が病気の原因になります。同様に、心も3つの要素を持ちます。1番目はmal(不純)、二番目はvikshepa(散漫)、そして3番目はavarna(無知)です。

空想が心に浮かび、継続的な変動のため、心が安定しないのがvikshepaです。心がそれ自身を理解できないとき、それはavarnaと呼ばれます。

シャットカルマの訓練を通して、心におけるこれらのドーシャを呼び起こす身体の中心が安定します。シャットカルマは、心、脳波、そしてエネルギーの障害に影響を与えるために、身体で働きます。

 

ヨガの身体の浄化

なぜ、身体を内側から浄化すべきなのでしょう。身体を内側から綺麗にすることは、身体を外側から綺麗にすることと同じく重要です。

身体の内側を綺麗にすることは、その内側での調和とバランスを経験するために必要です。身体を綺麗にすることは、心がどのように経験されるかに直接影響します。

もし、身体の内側が綺麗でなければ、心にある種の不調和を感じるでしょう。ハタヨガは、この傾向の認識のためにシャットカルマの訓練を開発しました。

<Point1>
ハタヨガでは、最初にシャットカルマにより身体の内側を綺麗にします。それからアーサナやプラーナーヤーマの訓練を行います。ヨガで十分な効果を得るためには、これらのプロセス、順番がとても大切です。

Powered by 超美人ヨガ(AnandaYoga)
「King of Yoga(ヨガの王道)」
ここでしか学べないヨガがある!