ヨガを極める①

ヨガを極める序論

ハタヨガは、今日の世界で、最も広く知られているが、また最も広く誤解されているヨガです。その影響力は大きいが、多くの人のヨガに関する認識を完全に制限してしまっています。

ヨガが世界中に広まるという点で、ハタヨガの功績は非常に大きいと言えます。同じインドを起源とする仏教と比べると、それは明らかでしょう。ヨガにも仏教の教えと近いものがあります。もし、ハタヨガが出現しなかったなら、ヨガがこれほど世界中で、多くの人に実践されることは無かったでしょう。

しかし、一方でヨガの本質が多くの人には伝わっていないようです。ほとんどの人は、ヨガ=アーサナ(ポーズ)だと思っています。この見方は、多様で深遠なシステムであるハタヨガの価値だけでなく、ヨガ自体の価値を低下させています。

ヨガを実践するにあたり、アーサナだけをただ毎日行っているとしたら、それは非常にもったいないことです。ヨガは身体といった表面的なものを扱うだけではありません。ヨガは、潜在部分も含めて、私たちの存在全体にアプローチしていく体系的な科学です。

<Point1>
”すでにヨガインストラクターとして活動している方でも、ヨガ=アーサナ(ポーズ)だと思い込んでいる人が多くいます。実際にヨガレッスンを受ければ、そのヨガインストラクターが、ヨガ=アーサナだと思っているのか、もしくは、ヨガ全体をしっかり理解してレッスンを行っているのかが分かります。違いが良く分からない人は、ぜひとも、本物のヨガインストラクター、ヨガ全体を体系的に理解しているヨガインストラクターのレッスンを受けてください。”

”ヨガのレッスンで、次から次へと様々なポーズを行うクラスは、ヨガとは言えず、エクササイズに近いものです。本当のヨガのクラスでは、アーサナとアーサナの間を大切にします。さらに、呼吸と動きを合わせることや、意識がしっかり使える身体の動かし方を行います。”

ハタヨガの訓練をしていると主張するほとんどの人は、健康や身体を柔軟にするためアーサナが教えられているクラスに参加しています。そこには、ハタヨガの科学の基礎であるプラーナやナディスに関する知識や理解がありません。そして、そのような訓練者はハタヨガの本当の目的を分かっていません。

ハタヨガは身体のヨガだと考えている人が多いかもしれません。しかし、ハタヨガで最も重視するのは身体よりもプラーナです。したがって、ハタヨガの科学ではプラーナやナディス、さらにチャクラに関する理解が必須です。


スワミ・サッチャナンダは、下記のように述べています。


「ハタヨガの本来の目的は、身体を鍛えたり健康になるためではなく、意識の開発のために高次の中心を活性化、そして目覚めさせることである。」

<Point2>
”一般的にハタヨガは、身体を鍛えたり健康のために行われることが多いですが、ハタヨガの本来の目的は、身体ではなく、プラーナと心(意識)の開発にあるということです。そして、様々なアーサナ(ポーズ)は、プラーナに働きかける、そして最終的には心へアプローチするための準備としての技術です。したがって、アーサナだけをやっていては、いつまでたってもヨガの道において進歩はありません。どんなに難しいアーサナ(ポーズ)ができたとしても、そこにはほとんど意味がありません。”

”アーサナにより身体がある程度柔軟に、そして強くなった後、プラーナーヤーマ(調気)の訓練を行います。またプラーナーヤーマにおいても、最初からナディショダナのような本格的なプラーナーヤーマを行うのではなく、ヨガ呼吸のような準備的なプラーナーヤーマを行い、呼吸器系が十分に働くようにしていきます。さらに、プラーナーヤーマなどヨガ訓練において忘れがちで、とても大切なのはそのプロセスです。ヨガは体系的な科学なので、決められたプロセスに沿って実践していかなければ大きな効果は期待できません。アーサナ、またはプラーナーヤーマを実践するにしても、準備的な訓練が不可欠です。”


”そして、訓練の最終段階では、瞑想を行っていきます。以上のように、ハタヨガは単にアーサナ(ポーズ)を行うものではありません。正しく(決められたプロセスに沿って)ハタヨガを実践すれば、身体は強く柔軟になり、病気になることない完全な健康体になっていきます。最終的に、自然に意識の開発が行われます。”

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